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脱原発10万人集会へ向けて 内橋氏、大江氏、鎌田氏が会見

 7月16日に東京・代々木公園で「さようなら原発10万人集会」が予定されている。この集会に向けて7月12日、呼びかけ人を代表して内橋克人氏(経済評論家)、大江健三郎氏(作家)、鎌田慧氏(ルポライター)が外国特派員協会で記者会見を開いた。

脱原発10万人集会へ向けて 内橋氏、大江氏、鎌田氏が会見 原発はいらない――脱原発を望む声は日増しに高まっている。
 毎週金曜日、首相官邸前に集まる脱原発を求めるデモは週ごとに参加者が増え、7月7、8日に千葉・幕張で脱原発をテーマに開催された音楽コンサートには2日間で1万8000人が参加した。一方、脱原発を求める全国からの署名が750万筆集まっているにもかかわらず、政府はその多くの声を無視して大飯原発を再稼働させた。
 会見で鎌田氏はこの政府の決定に対し、「非常に侮辱的。極めて重い民衆の意思を踏みにじった」と憤りを露わにした。
 内橋氏は、第二次大戦での体験を語りながら、「(原発は)民衆の合意なき国策。戦時中の軍需産業や富国強兵政策と同じだ」と強く批判。
 大江氏は、福島第一原発事故を「日本人が犯した世界最大の犯罪」だとして、「日本人全体が原子力の受益者であることをやめ、子どもたちが未来の犠牲者になることをとめたい」と述べた。
 その上で、7月16日の集会については、「日本中のあらゆる個人、小さなグループをインターネットなどでつないで10万人以上の市民を集め、(原発に頼らない)新しい日本人の精神を作り上げたい」と強い決意を述べた。

 7月16日の「さようなら原発10万人集会」は代々木公園イベント広場の周辺で開催される。12時15分から小室等などが出演するオープニングライブを行い、12時55分からは呼びかけ人らがあいさつ。13時30分から随時パレードが出発し、16時ごろまでステージでのトークイベントなどが続く予定。


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