農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

JAはだの、韓国マラソン大会に10年連続で参加  「アジアとの共生」活動

 JAはだの(神奈川)は10月13日、「アジアとの共生」活動の一環として、韓国・ソウル市の漢江(ハンガン)公園で開かれた第11回Love米農村愛国際マラソン大会に参加した。

◆厚生事業、コメの消費拡大で意見交換

 このマラソン大会は韓国農民新聞社が主催する大会で、コメの収穫期となる10月に韓国米の美味しさを伝え消費拡大を訴えようと行われているもの。毎年1万人ほどが参加している。
 JAはだのは第2回大会から10年連続で代表団を送っており、JAはだのの継続的な参加によって大会名にも「国際」の名が冠されるようになったという。
 今大会には来賓として、JAはだの前代表理事組合長の松下雅雄氏、宮永均JAはだの参事、井上貢JA神奈川県厚生連代表理事理事長が、また、ランナーとして山岸一章JAはだの信用課課長が参加した。
5km部門で優勝した山岸氏 松下氏、井上氏は、大会前に韓国農協中央会のチェ・ウォンビュン会長らと会談。松下氏は「日韓ともにめざす協同組合運動は一緒。手を取り合ってともに頑張りましょう」と、変わらぬ交流を呼びかけた。崔会長は「現在、韓国国内には、日本の厚生事業のようなものはなく、大きな関心を持っている」として、韓国でも厚生事業を導入したいと語った。そのほか日韓両国のコメの消費拡大などで意見交換を行った。
 マラソン大会は、3000人がエントリーした5km部門に山岸氏が出場。見事、優勝を果たした。

(写真)
5km部門で優勝した山岸氏


◆「地道な交流活動を続けたい」

 神奈川県秦野市と韓国坡州(パジュ)市は友好都市提携を結んでおり、それにともない、11の農協が所属している韓国農協中央会坡州市支部とJAはだのの間でも、友好農協協定が結ばれている。
(左から)金祥哲韓国農民新聞社専務取締役、松下前組合長氏、チェ会長、井上理事長、宮永参事、金成勳韓国農協中央会常務。 行政間では経済連携協定も結ばれており、坡州市のサンモル農園がつくる山ブドウ酒と秦野市の酒蔵がつくる日本酒「白笹鼓」の交換販売が始まっている。今月中頃には、新たな産品の流通などを協議するため、古谷茂男JAはだの代表理事組合長らを含む代表団が現地を訪れ交流する予定だ。
 現在、秦野市観光協会の会長も務める松下雅雄氏は、「政治的な混乱は別として、こうした地道な交流活動をしっかり続けていきたい」とコメントしている。

(写真)
(左から)金祥哲韓国農民新聞社専務取締役、松下前組合長氏、チェ会長、井上理事長、宮永参事、金成勳韓国農協中央会常務。


(関連記事)

アセアン10カ国が出展し展示商談会 (2012.09.19)

アジア諸国の6農業団体を支援 「アジアとの共生募金」 (2012.07.06)

アジアで交流を進め協同組合の力で食と農を担う  JC総研が日・中・韓シンポジウムを開催 (2011.11.24)

(2012.10.19)