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6次産業化、震災復興テーマに、関東・東北でマッチングフォーラム

 農研機構は11月20日に神奈川県横浜市で、30日に宮城県仙台市で、それぞれ生産者、農業団体、普及関係者、研究者などのマッチングフォーラムを開く。両会場とも、研究発表のほか、個別の質問を受け付ける技術相談コーナーを会場内に設置する。

◆関東地域は6次産業化がテーマ

 11月20日の関東地域マッチングフォーラムは、農山漁村の6次産業化とそれに向けた新技術や品種の紹介などがテーマ。JA全農が後援している。JA茨城ひたちの小室良成営農部次長など6人が研究成果を発表する
 13時45分から17時30分までで、関内新井ホール(神奈川県横浜市中区尾上町1?8)で。参加費無料。
 問い合わせは農研機構中央農業総合研究センター(TEL:029-838-7158)まで。

 詳しい内容は次の通り(敬称略)。
○研究成果発表
▽「6次産業化をすすめるために」河野恵伸(農研機構中央農研)
▽「Βーグルカンを高含有する大麦新品種『ビューファイバー』」柳澤貴司(農研機構作物研究所)、上武裕( (株)大麦工房ロア専務取締役)
▽「茨城県で育成したベニバナインゲン品種『常陸大黒』の生産安定、加工・流通への普及の取組」石井貴(茨城県農業総合センター)、池羽智子(茨城県農産加工指導センター)
▽カンキツ品種『湘南ゴールド』の育成と6次産業化事例」川嶋幸喜(神奈川県農業技術センター)、池田豊(神奈川県農業技術センター)
▽「医療・福祉でのフラワーアレンジメント利用」望月寛子(農研機構花き研究所)
▽「高齢化地域での地元農産物の集荷・加工・販売・配達を支援する情報システム」大浦裕二(農研機構中央農研)、小室良成(JA茨城ひたち)
○パネルディスカッション
○技術相談(ポスター・実物展示)


◆東北地域は復興に役立つ技術を紹介

 11月30日の東北地域マッチングフォーラムは、震災からの復興がテーマ。JA全農みやぎなどが後援している。農研機構や宮城県古川農試などから、復興促進に役立てられる農業技術について5人の発表がある。
 13時から17時15分までで、仙台市広瀬文化センター(宮城県仙台市青葉区下愛子字観音堂5)で。参加費無料で、定員300人。
 問い合わせは農研機構東北農業研究センター(TEL:019-643-3414)まで。

 詳しい内容は次の通り(敬称略)。
○基調講演
「近未来の東北農業の基盤強化を実現させる震災復興の取り組み」丸山恵史(農林水産省東北農政局生産部長)
○話題提供
▽「プラウ耕乾田直播体系が拓く新しい水田農業」大谷隆二(農研機構東北農業研究センター)、安部俊郎((有)アグリードなるせ)
▽「大規模経営を可能にする『稲-麦-大豆3年4作体系』への挑戦」星信幸(宮城県古川農業試験場)
▽「イチゴの周年生産性を向上させるクラウン温度制御技術」高野岩雄(宮城県農業・園芸総合研究所)
▽「東北の気象を活かした夏秋どりイチゴで産地活性化」山崎浩道(農研機構東北農業研究センター)
▽「トマトの新ジャンル、クッキングトマトで産地を元気にしよう」山口憲一((株)いざなみ)
○総合討論
○開発技術の展示・相談コーナー


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