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自給粗飼料の活用で情報交換会  農研機構

 農研機構は、平成24年度「自給飼料活用型TMRセンターに関する情報交換会」を12月4〜5日東京・虎ノ門2の発明会館で開く。

 TMR(※)とは、完全混合飼料のこと。それを調製する基地としてTMRセンターは、ここ数年来、畜産経営の安定を図る支援組織として全国で定着。畜産農家の期待を集めている。
 北海道で先駆的に始まった自給飼料活用型TMRセンターに対し、府県でのそれは、これまで輸入飼料購入型のメニューが多かったものの、昨今は国産エコフィードや、トウモロコシサイレージなどの高栄養自給粗飼料を調達するセンターが増えつつある。
 そこで交換会ではコントラクターとの連携や、粗飼料の広域流通で高栄養自給粗飼料を利用しているセンターの最新情報を紹介。
 併せて全国のセンター間の連携と行政・研究・関連団体などを含めた支援体制の強化を図る。
 全国酪農業協同組合連合会との共催。参加範囲は農水省、独立行政法人、都道府県、大学、団体、民間などの関係者。

【※ TMR】
 TMRは、Total Mixed Rationの略。牛が必要とするすべての栄養成分をバランス良く含む飼料のこと。これの導入により牛の採食量が増えて乳量が増加し、増体速度が向上する。
 TMRセンターは、TMRの調製基地。調製には大型の機械や施設が必要なので作業を一括する方式が効率的。センターは種々の費用においてスケールメリットを発揮している。


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