農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

北海道美幌が優勝 高校生が活動する地域活性化プロジェクト JA全中が顕彰

 JA全中は、JAグループが進める「みんなのよい食プロジェクト」の一環として、全国の高校生を対象に、「全国高校生 みんなDE笑顔プロジェクト」を実施。11月14日「地域活性化プロジェクト」部門の優勝を北海道美幌高校(チーム名は美幌笑顔プロジェクト)と決めた。

 「笑顔プロジェクト」は高校生の食や農に関わる地域おこし活動を支援し、顕彰するもの。その中で地域活性化をめざす部門が取り組まれた。
 この部門では、4〜6月に応募した75校111プランを7〜9月に実践。その結果を10月にまとめたプロジェクトリポートを43校49プランが提出し、「みんなDE笑顔プロジェクト協議会」が審査して優勝、準優勝(以上各1)、優秀賞(8チーム)を決めた。
 JA全中では、「今年も高校生の斬新なアイデアや、情熱あふれる行動力によって、各地域でたくさんの笑顔を生み出すことができた。こうした実績が、高校生や地域の皆様とのつながりをより深め、さらなる地域への貢献に発展すればと願っている」とコメントしている。

 全入賞チームは次の通り。
▽優勝 北海道美幌
▽準優勝 岐阜県立恵那農業(恵那市)
▽優秀賞(全8チーム) 北海道標茶(川上郡標茶町)
▽山形県立置賜農業(川西町)
▽栃木県立栃木農業(栃木市)
▽石川県立翠星(白山市)
▽和歌山県立有田中央(有田郡)
▽岡山県立高梁城南(高梁市)
▽長崎県立諫早商業(諫早市)
▽熊本県立鹿本農業(山鹿市)


◆規格外野菜で豚の肉質向上 北海道美幌高校チーム

 町内の規格外野菜100%の飼料で豚の肉質を追求。豚糞で循環型農業にも取り組む。
 同校は大畑作地域にあり、昨年から豚を肥育。今年は合同会社を設立し、生徒が社員となって事業を本格化。
 ジャガイモ、カボチャ、ニンジンなどの規格外野菜の飼料で肉の旨み成分「オレイン酸」を1.5倍に上げる飼料配分に到達した。現在80頭を飼育中。
 また豚糞たい肥で飼料用野菜の収穫量を1.2〜1.8倍に増やし、「循環型養豚経営」のモデルを確立した。
 さらに地域の企業と協力し、豚を原料にした豚肉醤油を開発。美幌駅などで販売した。


(関連記事)

都会の子どもたちに食と農の魅力伝える ファーマーズ&キッズフェスタが盛況 (2012.11.12)

全農とコラボで大学生が発案! 作ってみたくなる「ウチごはんレシピ」 (2012.11.12)

都内3カ所で「『ふるさとの田んぼと水』子ども絵画展」 (2012.11.07)

大学生が国産農畜産物をアピール ジャパンフードフェスタ2012  JA全農も支援 (2012.11.06)

(2012.11.15)