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農業倉庫など新設 JA東西しらかわがヤマト福祉財団の助成で

 福島県のJA東西しらかわは西部共同農業倉庫と矢吹統合支店(仮称)を新築する起工式を12月14日11時から現地で執り行う。

 この倉庫は、ヤマト運輸が創設した公益財団法人ヤマト福祉財団の助成を受けて建設する。平成25年7月竣工の予定。
 大震災前は常温倉庫だったが、新施設はコメの低温管理ができる農業倉庫となる。標準収容量は2万8000俵。
 また支店事務所は農産物直売所、購買店舗、物品倉庫の複合施設で鉄骨平屋建て。
 同JAは県南に位置する白河市など1市4町1村の農業者約1万人を支援しており、15年にはオリジナルブランド米「みりょく満点米」を開発。輸出にも力を注いできた。
 ところが大震災で全5カ所の農業倉庫が損壊するなど被害は甚大だった。このため復興を目指して倉庫を東西の2カ所に再編した。
 一方、ヤマト福祉財団は、国の助成対象になっていないJA農業倉庫の建設費2億7000万円を本年2月に助成。こうしてJA東西しらかわの東部共同農業倉庫(塙町)が今年9月に竣工。今回は西部倉庫を起工することになった。
 同財団は被災地の生活基盤の復興や水産業と農業の再生支援を目的に創設。今年6月末で募金と助成の募集した。募金はヤマトグループの「宅急便1個につき10円の寄付」をはじめ広く一般からも集まり、総額142億8400万円となった。
 助成は“見える・速い・効果の高い”支援を基本に、国の補助のつきにくい事業や、新しい復興モデルを育てるための事業に対し、5次に分けて計31件、総額142億6600万円を助成した。


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