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2ヶ月連続で前年を上回る  外食産業の売上高

 外食産業市場の平成24年9月の売上高は前年を上回ったと日本フードサービス協会が10月25日調査結果を発表した。

 高温の日が続き、また祝祭日が前年より1日多く、それに夏休み最終日が月初めの土日と連続していたこともあり、客数(4.2%)、売上高(3.6%)ともに前年を上回った。
 とくに北日本は記録的な残暑のため引き続きビヤガーデンやアイスクリームなどが好調だった。しかし中・下旬は台風接近で西日本を中心に客足の減った店もみられた。
 業態別では、ファストフードが前年を1.9ポイント上回った。うち洋風は新メニュー、ご当地の販促キャンペーンなどで客足を伸ばしたが、客単価が低下し、売上げは前年並みとなった。
 和風は価格が高めの新メニューが客単価上昇につながり、新規出店もあって売上高は約4ポイント増加した。
 麺類は朝営業や夏メニューの継続などで売上高7.5ポイント増と好調。逆に持ち帰り米飯と回転寿司は0.3ポイントの減少。
 ファミリーレストラン業態は、すべての業種で売上高が前年を上回り、業態全体では8.4ポイント増となった。特に月初めの土日が家族連れの来店動機を押し上げた。
 パブ・居酒屋業態は全体で前年を下回ったが、ビヤガーデンは引き続き好調。居酒屋は客単価が前年比で増加したが、客足が伸びなかった。
 ディナーレストラン業態は、多かった休祝日、残暑、旅行会社と提携した割安プランなどが客数増につながった。
 喫茶業態は、高温が続いたなどで前年比1.8ポイント伸びた。

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