迫る24年の物流問題【消費者の目・花ちゃん】2021年11月6日
物流に関する2024年問題をご存じでしょうか? 国内物流の大半を担っているトラック運送業はかつて儲かる職業でしたが、今では他の職業に比べ労働時間が長く賃金が低い傾向にあり、若年入職者が減少、これに伴い就業者の高齢化も進展しています。有効求人倍率は10年ほど前から上がり続けていて、全職業の平均の2倍と深刻です。
この人手不足を長時間労働で何とかしてきていたのですが、2024年には労働基準法の時間外労働の上限規制が自動車運転業務にも適用になり、物流の供給不足が深刻化すると言われています。農作物にしても工業製品にしても、商品が生産者から消費者に届くのは物流のおかげですが、2024年に向けて物流費が上がるだけではなく、荷主が輸送を依頼しても断られる時代になるかもしれません。
コロナ禍の巣ごもり生活の影響で、AmazonなどのEC市場が拡大し、宅急便の需要が拡大。ドライバーの引き抜き合戦が起こり、既存の物流網の人材不足に拍車がかかっています。路線便の大手はすでに値上げの準備をしていますが、地方の物流業者は長年の付き合いの為か値上げを言い出せない業者も多く、2024年問題の波をもろにかぶって経営難に陥るのではないかとさえ言われています。
物流を安定的に確保するためには、物流業務の効率化につながるようなことを率先して行うことが大切です。例えば、パレットに載せることで積み込み・積み下ろしの作業時間が短縮できます。集荷時や配送先で恒常的に待たせるのはNG。時間指定や再配達も負担になっています。効率的な配車ができるように納期を伸ばして時間的な余裕を与えることも重要です。小さなことでも良いので、一人一人ができることを探して実行することが重要です。
重要な記事
最新の記事
-
全農 全国共通おこめ券を臨時発行2025年12月11日 -
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】本質を冷静に踏まえる必要性2025年12月11日 -
カヤの実【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第368回2025年12月11日 -
野村不動産HD・農林中金と連携協定 農産物消費拡大を通じた地域活性化へ JA全農2025年12月11日 -
都内最大級の地チーズイベント「北海道地チーズ博2026」2月に開催 ホクレン2025年12月11日 -
ニッソーグリーンの吸収合併を発表 日本曹達2025年12月11日 -
青年部がひばり保育園へ新米を贈呈 JA鶴岡2025年12月11日 -
米・食味分析鑑定コンクール金賞 南魚沼産ユーグレナ育ち米「ぴかまる」販売開始2025年12月11日 -
農業生産者と消費者つなぐ「寶CRAFT」環境省「グッドライフアワード」で表彰 宝酒造2025年12月11日 -
次世代型のカインズ 初号店「カインズ 吉川美南店」11日グランドオープン2025年12月11日 -
クラフトビール好きの新おつまみ「ザクスティック 燻製炙りベーコン風味」新発売 亀田製菓2025年12月11日 -
農業用生分解マルチシート「NINJAマルチ」に新サイズ追加 オーミヤ2025年12月11日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月11日 -
鳥インフル リトアニアからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月11日 -
窒素に頼らない肥料設計セミナー 岡山県総社市で開催 農機具王2025年12月11日 -
棚田保全への理解と共感を広げるサイト「ヤマタネと棚田」公開2025年12月11日 -
第167回勉強会『植物工場・施設園芸における育種戦略』開催 植物工場研究会2025年12月11日 -
給食のない冬休みの食卓応援 フードドライブ品寄贈式開催 パルシステム山梨 長野2025年12月11日 -
花とみどりの流通DXを加速「第5回日本サービス大賞」で農水大臣賞 豊明花き2025年12月11日 -
ファイバーリサイクル衣類 海外への送り出しを実施 グリーンコープ2025年12月11日


































