米不足、高齢化心配【消費者の目・花ちゃん】2024年10月25日
このところ、米不足と米価格の高騰のニュースで持ちきりです。とはいえ、我が家の食卓には影響が出ているようには感じられないので妻に聞いてみました。「まだお米の在庫はあるの?」という問いに対しては「大丈夫。まだあるわよ」との答え。「でも、生協で注文した分が来るかどうかは分からない」と言います。SNSでは友人が自宅のお米の在庫が5㌔を切ったところで新米を手に入れた話を載せ、盛り上がっていました。
日本の米の消費量は私が生まれた1962年をピークに減っていて、それに合わせて生産調整を行ってきたという経緯があるのは知っています。しかし、食料自給率は低いけれどもお米だけは自給できているという安心感を持っていたのですが、どうも需要と供給のバランスが崩れてしまったようです。農家の高齢化が進んだ結果、供給能力がガクンと落ちてしまったのではないでしょうか?
耕作放棄地をお借りして養蜂を行っていると、農家の皆さんとお話しする機会も多いのですが、これまで何とか持ちこたえてきていた高齢の農家さんが、健康上の問題など様々な理由で、バタバタと農業ができなくなってきています。やめる人の数だけ新規参入すればバランスが取れるのですが、残念ながら後継ぎがいないというのが現状です。
農家の大規模化の限界面積の話もチラホラ出ます。「委託栽培をお願いされても、もうこれ以上は無理」。小さな農家だからできていた狭い田んぼでのお米作りは、コスパが悪いということもあるでしょう。そして一旦耕作放棄地になった土地を豊かな田んぼや畑に戻すのは容易ではありません。食料安全保障の観点からも農地の保全にもっと力を入れてほしいと思います。
(花ちゃん)
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