シンとんぼ(170)食料・農業・農村基本計画(12)主要輸入国の動向2025年11月29日
シンとんぼには農業の持続的発展と食料の安定供給への切なる思いがあり、この思いが一日でも早く実現されることを願いながら、今後の農業を占う様々な事項について持論を展開している。
その一環でシンとんぼでは、大本の法律である食料・農業・農村基本法(2024年6月改正)の条文の理解を深め、シンとんぼなりに基本法をしっかりと学べたのではないかと思っている。
現在、同法の理念を実現する具体的な内容を記した(であろう)2025年4月11日に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」(以降、「基本計画」)の詳細を検討しながら、基本法の理念がどのように反映され、どうやって実現しようとしているのか等を検証し、農業現場で何がなされなければならないのか探ろうとしている。
今回は「第2部食料安全保障の動向」のうち「2世界の食料貿易」(2)主要輸入国の動向」について紹介する。
「主要輸入国の動向」には次のように書かれている。
「日本は過去には世界1位の農林水産物の純輸入国であり、プライスメーカー的な地位にあったものの、現在は中国が世界最大の純輸入国になるなど、貿易市場における我が国の地位は低下している。今後も新興国を中心とした人口増加・経済成長に伴い、これらの国の国際市場における存在感が増す中、人口減少が進行する我が国の国際市場における地位の低下や、他の輸入国との価格競争の激化が懸念される。」となっている。
また、基本計画には、関連する指標として主要農産物の世界の主要輸入国・地域の輸入量の動向をあげている。
「① 中国:我が国の主要輸入品目に関して、各品目で我が国を上回る量を輸入しており、特に小麦、なたねに関しては主な輸入相手国が日本と重複している状況にある。長期的には人口減少により、これらの品目を含む食料需要は横ばいから減少傾向で推移していくことが見込まれているが、人口が大きい同国の輸入量の推移に注視が必要。②メキシコ:大豆、とうもろこしに関して、近年輸入量の大きな増加が見られる。これらの輸入の多くはブラジル及び米国から行われている。特にとうもろこしに関してはメキシコが世界最大の輸入国となっており、その米国からの輸入量は日本の輸入量を上回るなど、輸入市場における存在感が増していることから、その動向に注視が必要。③EU:なたねに関して、世界有数の輸入地域となっている。輸入の多くは豪州・ウクライナから行われており、このうち豪州は、日本の主な輸入相手国でもあり、主な輸入相手国が重複している状況にあることから、その動向に注視が必要。」
まさに、今やお金があったとしても、いつでも海外から食料を必要なだけ輸入できない状況ではないことが浮き彫りになっている。
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