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【農と杜の独り言】第10回 一人一人が行動する契機に "農イズム"の幕開けへ 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2026年3月30日

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2027年に横浜で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」。3月19日が開幕日ですので、残り一年を切っています。

千葉大学大学院園芸学研究科客員教授・賀来宏和氏_sum2

先日は横浜で、「花と緑の共創推進会議」が開催されました。2023年2月の発足以来、4回目の会合で、国際園芸博覧会の主役とも言うべき園芸・造園の産業界や多様な園芸文化団体が集まり、企業や団体、自治体など、屋内・屋外の出展参加者の代表の方々が準備状況の報告をされました。現在のところ、花・緑関係の出展内定数は360、全国の都道府県は、出展の形はそれぞれですが、すべて参加します。

博覧会協会では、昨年11月から本年1月までを募集期間とし、会場の「花・緑ガイドボランティア」の募集を進めてきましたが、200人の募集に対して、何とすべての都道府県から3493人もの応募があり、協会はうれしい悲鳴。ボランティア活動に対してはユニフォームの貸与やボランティア活動保険の付与のほか、一回の活動につき1000円程度の活動費が支給されますが、交通費、宿泊費は自己負担ですので、北海道から沖縄までの広域から応募があったことに驚かされます。

ガイドボランティアの募集は締め切りとなりましたが、続いて、現在は、園芸博ならではの植物管理ボランティアと、各種の運営をお手伝いいただく運営ボランティアについて募集中です。4月30日を応募期限とし、植物管理ボランティア約2000人、運営ボランティア約1万人の募集になります。これら3タイプのボランティアはボランティアファミリーとして括られ、「グリボラ」と名づけられました。植物管理、運営も、ガイドボランティア同様に、多くの応募が期待されます。

さて、このボランティア、活動は単なる園芸博覧会の会場内での業務にとどまるわけではなく、博覧会後にこそ、その大きな役割があります。それは、園芸博覧会の屋内外における多種多様な出展参加者とともに、その園芸博の基本理念を形にして、博覧会後の社会の動きを作り出すということです。昨年7月30日号で書いた通り、国際園芸博覧会は園芸に関する運動・活動の集大成であり、その目指すところは、博覧会後の運動・活動のさらなる充実です。いわば、博覧会参加者は、その実践者として、博覧会後の活躍こそが期待されているのです。

私は、2004年に開催されたわが国三回目の国際園芸博覧会「浜名湖花博」の構想立案から会期中までの総合企画監理を9年にわたって担当しました。開催3年前の2001年には、プレイベントとして、「浜名湖花博」の会場とは別の公園予定地を会場に、37日間の会期で「しずおか緑・花・祭」を開催。その折のボランテイアの皆さんが、後日、NPO法人しずかちゃん(「しずかちゃん」はそのイベントのマスコットの名前です)を結成、何とこのNPOは会場跡地に新たに開園した県営吉田公園の指定管理者になりました。

本番の「浜名湖花博」では、開催6年前からボランティアリーダーを募集。会期までに400人のリーダーを養成、その後に募集した植物管理や会場運営のボランティアの皆さんのリーダー役を務めていただきました。博覧会後、会場跡地は県営浜名湖ガーデンパークとして再整備の上、お披露目されましたが、開園に際してボランティアの仕組みを導入、会期中に参加されたボランティアの皆さんの多くが、再び公園のボランティアとして活動されるようになりました。

36年前の1990年に大阪で開催されたわが国初の国際園芸博覧会「国際花と緑の博覧会(通称:花の万博)」は、暮らしに花や緑を取り入れる「ガーデニングブーム」や企業・団体等による緑化や森林保全など多様な活動を生みました。「花の万博」や「浜名湖花博」などに見るように、園芸博覧会は、その場限りのお祭りに終わらず、地域や国に一つの時代思潮を生み、人々の行動に確かな変化をもたらしています。

横浜国際園芸博覧会は37年ぶりの国主催の国際園芸博覧会ですので、ぜひとも、全国的な一つの時代の動きを創り出してもらいたいもの。多種多彩な出展参加者の役割は言うまでもありませんが、この博覧会を経験したボランティアや来場者の皆さんが、その種を全国に持ち帰り、それぞれの地域で種をまき、実を結ばせていただきたいと思います。

今回の博覧会の会場には、昔、その地にあって古くから地域の人々が営んできた水田や畑地などが形を変えて復元され、博覧会終了後も公園の一部として残され、横浜市民の農業体験などの場として活用される予定です。

「花の万博」がガーデニングブームをつくったのなら、横浜国際園芸博覧会には全国的な「農」のブームをつくってもらいたいもの。

昨今話題の米問題をきっかけに、人々の関心が高まる食料自給の課題、そして、農業後継者、農地の保全継承など、これらはすべて、つまるところ、国民的な「農」への関心と実践行動が解決の糸口であるように思います。

農業専従者への敬意を持ちつつ、一鉢のプランターから、家庭菜園、市民農園、農業専業者への援農、全国各地の棚田保全に見られる農文化の継承活動など、出展参加者やボランテイアの皆さんには、会期中の活動とともに、閉幕後のそれぞれの生活や活動を通じ、新たな時代思潮をつくる先駆けになってもらいたいと思います。

自然の恵み豊かな日本の国土であるからこそ、今回の博覧会で、国民一人一人が「農」の行動を起こす時代思潮をつくりたいと思います。そのことがひいては日本の農業の再生と食料自給率の向上につながると信じます。(2027年横浜国際園芸博覧会農&園藝チーフコーディネーター)

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