「金芽米」沖縄で売れ行き急増 東洋ライス2014年1月29日
東洋ライス(株)(本社:東京都中央区、雑賀慶二社長)が開発した独創的精米技術により製造されるコメ商品「金芽米」の売れ行きが、沖縄県で大きく伸びている。
◆高額でも売れる
沖縄食糧(株)が昨年12月6日に発売した「金芽米守礼」は、4.5kgで1980円の高額商品(主力商品の「テイスティーホワイト守礼5kg」比20%高)だが、12月6日?1月16日までの期間に2万4500袋を販売した。
また、同社が平成24年12月に発売した「タニタ食堂の金芽米」(4.5kg2250円)も、月販売4500?6500袋だったのが、昨年12月は約1万1500袋と大幅に販売数を伸ばした。金芽米の注目度が増しているということだ。
厚労省の平成22年国民健康・栄養調査によると、沖縄県は肥満者の割合が全都道府県でワースト1位だった。同社は、長寿沖縄を復活させるために、金芽米の付加価値(健康効果、自然免疫力向上、カロリー減、美味しさなど)に注目、その普及をめざしている。
同社は、金芽米の売れ行きが好調なことの要因を、「沖縄県民の食と健康に対するニーズと金芽米の特長・付加価値が合致した」と分析している。
(写真)
沖縄食糧の「金芽米守礼」
◆薬食同源のコメ
東洋ライスと沖縄食糧は、2月1日に国立劇場おきなわ(浦添市)で「健康・長寿沖縄の復活」セミナー(入場無料)を開催するが、金芽米には普通の白米にはほとんど存在しないLPSという成分が存在し、それにより人間の自然免疫力が高められることなどを、LPSの第一人者である香川大学医学部の稲川准教授が解説する。
金芽米は、従来の白米では取り除かれていた「亜糊粉層」を残し、精米・無洗米加工された白米だ。この亜糊粉層には、食物繊維やビタミンB1・B6、ミネラル、マグネシウムなどが豊富に含まれている。
また、この部分に多くふくまれている酵素が、浸漬時や炊飯時にデンプンを分解して、マルトースやグルコースなどの健康糖質を大量に生成する。その結果、お米の旨味や甘味がアップし食味が向上する。金芽米は薬食同源のコメとして、生活習慣病、感染症などの予防効果も期待される。
東洋ライスは、沖縄県における金芽米の販売急増を受け、金芽米の持つ可能性に確かな手応えを感じ、こうした取り組みを積極的に展開していく考えだ。
(写真)
量販店も売り場を特設してPR
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