省エネタイプの新型遠赤乾燥機「ウィンディ ビルド」シリーズを新発売 山本製作所2023年11月8日
山本製作所(山形県天童市)は、2024年新製品3機種を発表した。12月発売予定の新型遠赤乾燥機「ウィンディ ビルド」(HD-VDR)シリーズは、灯油消費量・電力量の低減でランニングコストを低減した省エネタイプだ。
新型遠赤乾燥機「ウィンディ ビルド」(HD-VDR)シリーズ
新型シリーズでは、従来機種よりも燃料消費量は最大30%、消費電力は最大10%削減する。CO2は約1920kg削減し、環境に配慮することでSDGsにも貢献する。
型式は、HD-80VDR(80石)、HD-70VDR(70石)、HD-60VDR(60石)の3型式。機体寸法は全長3470㎜×全幅1575㎜×全高6850㎜(80VDR),6250㎜(70VDR),5650㎜(60VDR)。
小麦乾燥の場合、乾燥速度は、従来機の「ふつう」乾燥と同じ灯油量・電力量で乾燥時間を短縮でき、さらに、「はやい」乾燥の搭載で乾燥速度が25%向上する。
また、昇降機出口の構造を変更したことにより、小麦の排塵性能が平均490%、籾の排塵性能が50%アップする。乾燥機本体でより多くのゴミを除去することができ、余計なゴミの乾燥をしなくてよいため乾燥効率が上がり、次工程の機械のトラブルも減少する。
シャッタドラムを半回転位置で停止することにより、搬送経路の負担を減らすことができ、消費電力が最大2%削減された。この独自制御で消費電力量を削減する仕組みは現在、特許出願中だ。
さらに、乾燥時間に余裕があるかをAIが判断し、よりお米にやさしい乾燥速度の設定を自動で行う新モード「Aiオート機能」を搭載しており、こちらも現在、特許出願中。
「おまかせ乾燥」では、休止を含め、穀物の水分ムラを抑えて乾燥する。このモードで張込時の水分ムラをAIが分析し、自動で「攪拌→「休止」→「仕上げ乾燥」を行い、高精度な乾燥作業と高品質米の生産をサポートする。
この他、独自の技術でこれまで消耗品だったシャッタベルト・排出調節板がなくなった。このベルトレス・メンテナンスフリーもセールスポイントになる。
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