米の集荷数量 前年同月比15.3万t減 小規模業者と競争2024年12月2日
農林水産省は11月29日、24年産米の集荷、販売状況などを公表した。
10月末現在の出荷業者の集荷数量は159.6万tで前年同月差▲15.3万t、91%となった。
集荷数量は、JAなど販売数量が5000t以上の集荷業者を調査したもの。24年産米は集荷競争が激化しており、大手集荷業者が苦戦していることが示された。
契約数量は159.1万tで同▲11.8万tとなった
一方、販売数量は30.7万tで同+7.4万tとなった。
全国の民間在庫は、出荷・販売段階の合計で245万tとなっている。民間在庫量は、500t以上の集荷業者、4000t以上の卸売業者が対象で民間流通在庫全体の75%をカバーしている。
245万tの在庫水準は前年より45万少なく、10月末の在庫としては2008年以降でもっとも少なかった2017年の283万tより少ない。
生産量は679万t(10月25日現在の見込み)で前年産より18万t多いが、出荷段階で対前年で48万t在庫が少ないことから、農水省は報告対象となっている業者の集荷が少ないことが要因としている。
精米の販売数量は前年同月比で小売事業者向けが84.7%と前年より少ないが、中食・外食事業者向けは同99.6%と横ばい。全体では91.6%と8.4%減となった。
一方、価格は小売事業者向けが同157.6%、中食・外食事業者向けが同122.4%となっている。
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