ベトナム産米、2万トンの日本向け輸出計画 国産米に近いジャポニカ米 きらぼし銀行支援2025年4月1日
ベトナムの食品流通大手タンロングループは、ベトナム産ジャポニカ米の日本への輸出を拡大する。25年は2万トンの輸出をめざしており、多くのスーパーから引き合いがあるという。
タンロングループはベトナムの食品流通大手だ(同グループのフェイスブックページ)
2000年創業のタンロングループは2010年からコメ市場に参入。稲作地帯メコンデルタに5つの大きな精米工場を持ち、アジアにおけるジャポニカ米最大のサプライヤーとなった。2019~22年には、ベトナム国内消費と輸出あわせ年50万トンを販売した。
同グループは2022年5月から、在日ベトナム人向けにベトナム精白米(インディカ米)を輸出した。きらぼし銀行(本店・東京都港区)がタンロングループと都内の米卸をマッチングした。
24年からは、日本市場一般向けにジャポニカ米の輸出を始めた。米国産カルローズより国産米に近い。希望する量の国産米を調達するのが難しい状況下、「スーパーだけでなく外食産業もベトナム産米に関心を寄せている」(きらぼし銀行海外事業部)。なお、22年からベトナム産米の輸入に携わってきた米卸は今回の大量輸入には関わっておらず、別の商社か米卸が仲介している模様だ。
輸入手続きや販路拡大を支援するきらぼし銀行では、「白さや粘りは日本米に近い。普通に炊くと少し違いがあるが、おにぎりにするとほとんど変わらないとベトナム現地法人職員は言っている」(同行広報)とする。
米の不足感と小売価格上昇を背景に、1キロ341円の関税を払っても米輸入が「割が合う」取引になり、大手商社・兼松はアメリカ産カルローズを今年、1万トン輸入する方針を公表している。政府は「米輸出拡大」の旗を振るが、「輸出」より早く「民間輸入」が急拡大しようとしている。
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