地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
農林水産省は4月16日に政府備蓄米を買い受けた卸売業者が別の卸売業者に玄米で販売を行うことができるように要領を改定した。
4月23日から実施する第3回入札に向けて改定した。これまでは転売を防止するため、とう精能力がある実需者などに限って玄米の販売を認めていたが、転売による差益を得ることが目的ではなく、実需者に引き渡されることが明らかな場合に限り、玄米の販売を認めることにした。
14日に開いた卸業者、小売業者と農水省との意見交換会では、政府備蓄米を集荷業者に売り渡す現行の方式について、どの業者も「全国に効率的に供給するには合理的」との考えを示した。600社ある卸業者が入札に参加する方式となれば、価格が高騰するとの懸念も出ていた。
その一方、地方の卸売業者のなかには集荷業者と取引をしておらず、政府が放出した備蓄米を仕入れることができないとして改善を求めた。
これを受けて今回、要領を改定した。江藤農相は「地方の中小事業者の方々にも備蓄米が今までより届きやすいよう改定した。町のお米屋さんも含めてしっかり届くよう、情報収集し意見交換しながら、流通業界とも協力して対応していきたい」と述べた。
4月23日から実施される第3回入札では2023年産米10万tが入札される。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日
-
インドの綿農家と子どもたちを支援「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」に協賛 日本生協連2025年4月30日
-
「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」料理家とのコラボレシピを発表 生活クラブ2025年4月30日
-
「子実トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)第2版」公開 農研機構2025年4月30日
-
「金芽ロウカット玄米」類似品に注意を呼びかけ 東洋ライス2025年4月30日