3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
2025年3月の米の相対取引価格は全銘柄平均で2万5876円/玄米60キロとなった。前年同月比では+1万448円(+68%)だったものの、放出された備蓄米の取引も含まれるため、前月比では▲609円(▲2%)と、24年産米としては初めて下がった。
4月18日、農水省が公表した。
相対取引価格は2月よりは下がったものの、24年産米の3月までの平均では2万4500円/60キロで、比較可能な1990年以降で最高である。
相対取引価格とは、JA全農、道県経済連など大手出荷業者が卸売業者等との間で数量と価格とを決めた主食用の相対取引契約の価格を加重平均したもので、今回は、落札した政府備蓄米をJA全農などが卸売業者に販売した取引を含む。
相対取引価格が下がったのは備蓄米放出効果だが、系統集荷率の低下もあり、この間のスポット価格や小売価格は相対取引価格から乖離して高騰してきた。そのため、今回の相対取引価格低下が小売価格にどこまで反映するかは依然不透明だ。
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