備蓄米 3月末まで4000t流通 全農など集荷業者は経費のみ上乗せ2025年4月21日
農水省は4月18日、政府備蓄米の販売数量など業者からの報告結果を公表した。
農水省は集荷、卸など関係事業者に備蓄米の販売数量や価格について隔週で報告を受け公表することにしている。
今回は第1回の入札で落札した14万t備蓄米が引き渡された3月17日から30日までの販売数量と価格が公表された。
この期間中に集荷業者が引き取った数量は4071t。買受金額は60kg2万1352円(税抜き)だった。
集荷業者から買い受けたのは13の卸売事業者で中食・外食事業者と小売事業者への販売はなかった。販売数量は2761tで販売金額は60kg2万2402円(税抜き)だった。
差額は60kg1050円で通常のマージン同2000円の半額程度にとどまっている。全農は3月17日に政府備蓄米の取扱方針を公表しており、そのなかで販売にあたっては、落札金額に運賃、保管料、金利、事務経費など必要最小限の経費のみを加えるとしていた。今回公表された報告で方針どおりに販売されていることが示された。
江藤拓農相は18日の会見で「集荷業者の方々も、今回は非常事態だということをご理解いただき商売っ気は抜きで、流通経費のみで卸に出していただいた。これは、できれば世間の方々にも知っていただきたい事実だ」と述べた。
卸売業者からは小売業137者に426tが販売された。販売金額は精米60kg3万4114円(税抜き)となった。これは小売事業者の仕入れ価格であり、税込みでは同3万6843円となる。ここから精米5kgの価格を試算すると3070円となる。
そのほか中食・外食事業者には35tが販売された。販売金額は精米60kg3万2920円(税抜き)。税込みで試算すると1kg593円となる。
農水省によると小売事業者は首都圏、近畿圏が多いという。今回の報告では備蓄米放出から14日間では落札数量のわずか3%程度しか流通していないことになる。ただ、農水省は通常の業務に備蓄米のためのトラック手配や荷受け作業など加わっていることから「まずは(備蓄米を)流していただいた」として今後は流通も円滑化すると見る。また、今回の報告では備蓄米の転売はなかったという。
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