4月の米の家庭内消費、前年同月比で半年ぶりマイナス 高騰の影響じわり 米穀機構2025年6月2日
米価が上がる中、4月の「1人1ヵ月当たり精米消費量」は3月に続いて減少した。スーパーなどで買った米をうちで食べる家庭内消費が半年ぶりに前年同期比▲10.8%、中外食も▲6.7%だった。
2025年4月の1人1ヵ月当たり精米消費量
出所:米穀機構「米の消費動向調査結果(令和7年4月分)」
4月の消費は前年同月比▲9.4%
米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)が全国の消費世帯モニターを対象に調査し5月25日に公表した(有効調査世帯数は1901世帯)。1人1ヵ月当たりの消費量は4611グラムで前年同月比▲9.4%。そのうち家庭内消費量は3067グラムで同▲10.8%、中・外食は1544グラムで▲6.7%だった。これまで、中食は減り続けても家庭内消費は底堅かったが、高騰が長引く中、4月は全体として減少傾向が顕著となった。
都区部の米価、5月中旬も上げ止まらず
一方、総務省が5月30日、公表した消費者物価統計(東京都区部、速報)では、5月中旬の「米類」は前年同月比93.7%、前月比3.1%上がった。
放出した備蓄米の効果、限定的
政府備蓄米は第1~2回の放出でほぼ全量にあたる21万トンを全農など集荷業者に引き渡したが、このうち卸売業者に渡ったのは約7.2万トン、そこからさらに小売・中食・外食事業者に渡ったのは約4.2万トンにとどまっている。税抜きぎりぎり2000円台から3000円台半ばの価格で並ぶスーパーも増えてきたが、5月中旬の消費者物価統計に反映するには至らなかった。
おにぎりも前年同月比で16.9%、外食のすしは同8.3%上がり、生鮮食品を除いた総合指数は前年同月比3.6%上がった。米を含め食品の値上がりが、引き続き消費者物価全体を押し上げている。
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