SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
農水省は6月13日、2025年度の米のSBS輸入の第1回入札を6月27日に実施すると発表した。
日本はWTО(世界貿易機関)協定に基づいて年間77万tをミニマム・アクセス米として輸入している。このうち10万tを買い手と売り手がペアとなる売買同時契約で輸入し、外食産業など業務向けの主食用米として販売されている。
これまでは第1回入札は9月に実施されてきたが、小泉進次郎農相は12日に米価の高騰を抑えるために6月に前倒し実施することを表明していた。
契約予定数量は3万tでこのうち砕精米は3000tを上限とする。
小泉農相は13日の閣議後会見で、SBS入札の前倒しを実施することで「9月になればМA米が入ってくるので、(外食など関係者は)それ以降の見通しを立てやすいのではないか」と述べるとともに、「今後も前例にとらわれない措置を考えて実行していく」として、10万tのSBS枠の拡大についても「あらゆる選択肢を考える」と否定しなかった。
SBSにはTPP11協定で豪州に対する国別枠が設定されており、今年度は7200tの輸入が予定されている。第1回入札は5月27日に実施され、契約予定数量の1200t全量が落札した。
政府備蓄米の追加放出で備蓄米は約80万tが8月までに販売される見込みであり、さらに出来秋を迎える頃に輸入米が販売されることになる。過剰供給による米価下落を懸念する声も出てきた。
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