配合飼料価格 1月~3月期 トン当たり3900円値上げ-JA全農2020年12月21日
JA全農は12月18日、令和3年1~3月期の配合飼料供給価格の改定を発表した。10~12月期に対し全国全畜種総平均トン当たり3900円値上げする。
供給価格は地域や畜種、銘柄別に異なる。
JA全農が公表した飼料情勢は以下のとおり。トウモロコシのシカゴ相場は9月上旬には1ブッシェル(25.4kg)3.6ドルだったが、作付け期を迎えた南米産地での高温乾燥や、中国向けを始めとした米国産トウモロコシの旺盛な輸出需要で上昇を続け、現在は同4.2ドル台となっている。
シカゴ相場に加算される内陸産地からの集荷コストなどは、米国産の輸出需要が増加していることから上昇している。今後は引き続き中国向けに旺盛な輸出需要が見込まれることや、南米産地の天候不安で相場は堅調に推移するが見込まれている。
大豆粕のシカゴ相場は9月上旬には1t350ドル台だったが、10月には同400ドル前後まで急騰した。米国産地での高温乾燥による作柄悪化や、中国の旺盛な需要から米国産の輸出数量が増加したことが相場を上昇させた。その後も南米産地での高温乾燥による生育悪化を背景に上昇し、現在は同420ドル前後となっている。国内大豆粕価格は、シカゴ相場が上昇していることに加え、国内の搾油需要が低迷して大豆粕の発生量が減少していることから、大幅な値上がりが見込まれる。
米国ガルフと日本間の海上運賃は8月上旬には1t45ドル前後で推移していたが、米国の穀物輸送需要が堅調なことから一時50ドルまで上昇した。その後は南米積み穀物輸送需要や中国向けの石炭輸送需要が一段落したことから、現在は45ドル前後で推移。今後は堅調な輸送需要が予想されることから海上運賃は底堅く推移すると見られている。為替は円高が進み現在は1ドル104円台で推移している。今後の相場は現行水準で推移すると見込まれている。円高が進行するもののトウモロコシのシカゴ相場や大豆粕価格が大幅に値上がりしていることから前期にくらべ値上げとなった。
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