家畜用サプリメント「トルラプラス(R)」生産拡大し本格販売開始 日本製紙2025年2月7日
日本製紙は2月5日、同社が生産・販売している核酸(RNA)と酵母細胞壁(βグルカン)の効果を合わせ持ち、家畜動物の成長促進や免疫機能を安定化させる家畜用サプリメント「トルラプラス(R)」
「トルラプラス(R)」は、木質資源を限りなく有効活用した、自然にも生物にも優しい家畜用サプリメント。2020年の生産開始から徐々に販売を拡大し、全国の獣医師・畜産農家からの引き合いが増えている。このほど、生産量年間を140トンから約500トンへ、3倍以上の大幅増産できる設備を新たに導入することを決めた。
新設備の稼働による生産拡大は夏ごろを予定。これにより、日本製紙江津工場(島根県)で生産した「トルラプラス(R)」を全国で本格的に販売開始する。
江津工場は、日本国内で唯一、サルファイト蒸解パルプ製品レーヨン、セロファン等用の原料を生産。その際に発生する副産物であるヘミセルロースの有効活用として、「トルラプラス(R)」を生産している。ヘミセルロース由来の糖を栄養源として、江津工場独自のトルラ酵母を培養し、そこから核酸と酵母細胞壁を抽出し原料としている。
核酸成分は人間の母乳に含まれ、新生児の成長や免疫機能の発達に大きく寄与することが知られる。数十年前から江津工場で生産された核酸成分が多くの国産新生児用粉ミルク原料の一部として使用され、酵母細胞壁は従来より水産飼料用たんぱく質として使われている。
「トルラプラス(R)」は、抽出した核酸と酵母細胞壁を独自技術で混合することで、牛や豚などの家畜の成長促進や免疫機能の安定化に寄与。成長促進、免疫機能の安定化により、家畜の飼料量や治療回数を減らす可能性もある。
なお、江津工場のある地元島根県では、品評会で何度も最高賞を受賞されている松永牧場の乳牛牧場である益田メイプル牧場や浜田メイプル牧場で使われている。また、同乳牛牧場で行われた実証試験では、乳牛の出血性腸症候群(HBS)の発生数の低減が認められた。
その他、大学などの学術機関などとの共同研究により、牛では飼養成績の向上、豚では仔豚の腸内環境の維持、ブロイラーでは抗生物質添加物と同等の成長促進効果などの良いデータが得られた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日