Z-GIS【キャンペーン実施中】圃場管理の効率化【新機能続々】JA全農2020年3月6日
JA全農スマート農業推進室は3月4日(水)、4月から新年度を迎えるにあたり、県域担当者へのZ-GISの3月までの状況報告と新機能・新サービスの概要説明会を、東京大手町のJAビルで行った。
JA全農スマート農業推進室 平野室長
■Z-GISみんなで始めようキャンペーンと普及状況
普及状況については、生産者・JAだけでなく、企業からの会員申込も複数あり、2019年度の目標として定めた会員数500を3月に達成。来期の目標会員数は750と定めている。また、累計ダウンロード数は13000にも上り、NTTデータをはじめとして各企業からデータ連携の申し出が出てきており、全国各地での営農管理への関心の高まりを表している。
また、2020年1月1日から3月31日までの期間限定で「Z-GISみんなで始めようキャンペーン」と題して、普及促進活動をしており、入会者数増加に一役買っている。同キャンペーンの要旨は下記の通り。
①入会後、最長4か月間利用料金が無料
②紹介者は来年度の利用料金が1か月無料
③参加者10名以上で講師派遣の講習会開催
(詳しくは下部のキャンペーン詳細より)
■動画情報とバージョンアップ・地図更新・最新情報
2020年1月から、YoutubeにZ-GISのインタビュー・スタートアップ動画をそれぞれ公開した。
Z-GISのインタビュー動画
Z-GISのスタートアップ動画
ユーザーからの改善要望を受け実施したバージョンアップは、下記5項目。
1.地図の表示角度変更を45度ごとに行えるように(以前は90度ごと)
2.ポリゴンの外周の長さを表示できるように(鳥獣害対策のため)
3.拡大コピー内に凡例を表示できるように(表示/非表示の選択可能)
4.圃場の角のクリックでポリゴンを新規作成できるように(操作が素早く・容易に)
5.ポリゴン作成時に「巻き戻し・巻き戻しの取り消し」が可能に(修正が容易に)
2020年4月からはZ-GISで表示する地図のアップグレードが行われる。従来のGEOSPACE航空写真が、GEOSPACEハイブリッド航空写真に切り替わる。航空写真と詳細な衛星画像で構築されるため、どこの地区でもきれいな写真提供が可能となる。画像の更新も1年に2回行われる(ただし、衛星画像のため、一部季節、雲の影響を受ける場合がある)。
その他最新情報として、支払い方法の追加が挙げられた。これまで指定口座への振り込みのみだったが、ユーザーからの要望を受け、インターネットからのクレジットカード決済が可能となった。
■新機能、グループ共有機能・親子機能の追加
4月に予定している新機能として、グループ共有機能・親子機能の追加が紹介された。
主にJAユーザーからの要望を受けた機能で、目的は情報共有、情報集約が可能な仕組みの提供、想定される使用場面としては、JAと生産者との営農情報の共有、契約栽培・特別栽培の管理、作業受委託の申請・管理、土壌診断・センシング結果の配信、担い手農家土地台帳の作成などでの活用が挙げられる。
グループ共有機能とは、グループに所属するメンバー全員のデータ共有(フォルダ内のデータの読み書き)が可能になる機能だ。
親子機能は、管理者(親)がユーザー(子)の情報管理を可能にする機能で、(子は親の情報を見ることはできない)親は子フォルダ名(表示名)の変更、子のフォルダ内データの読み書き、出し入れ、任意項目の抽出、ポリゴン抽出が可能になる予定。
この他、新サービスとして、国際航業(株)が提供する営農支援サービス「天晴れ」との連携で、Z-GIS上で営農情報と診断レポートを併せて表示、編集することが可能になる。
会の終わりに、担当のJA全農スマート農業推進室 平野室長は、「今後もユーザーの要望を聞き、改善に努めていきたい。今後、Z-GISがJAグループ標準の営農管理システムになるよう、普及推進に務めていく」と来期への抱負を述べ、締めくくった。
■キャンペーン詳細
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