廃棄処分の梨が新感覚の和菓子に JAセレサ川崎が地元菓子店と開発2020年7月27日
神奈川県川崎市で1952年に創業した和菓子店、菓子匠末広庵は、JAセレサ川崎と共同開発した和菓子「多摩川梨羊羹」と「多摩川梨のみるくまんじゅう」を8月1日から発売。県内6店舗とJAの大型農産物直売所セレサモス麻生店、同宮前店で販売する。
「多摩川梨羊羹」と「多摩川梨のみるくまんじゅう」
今回発売する梨を使った2種類の和菓子は、昨年、気候の影響により収穫を予定していた多摩川梨が、果肉の一部が放射状に水浸状となる果実の病気「みつ症」にかかり、出荷できなくなったことから、これを無駄にしないようにと両者が協力して開発したもの。被害を受けた梨を同JAが一括で買取り、ピューレに加工し、さらに地元菓子店である同社が菓子原料として使い、新感覚の和菓子に仕上げた。廃棄される梨を付加価値のあるピューレにし、菓子としてに加工販売することで、地元農家の所得安定や地域貢献につながる取り組みといえる。
「多摩川梨羊羹」は、多摩川梨のピューレをねっとりとした柔らか食感の羊羹に仕上げ、まるで梨そのものを食べているような味わい。1本420g、1800円。また、「多摩川梨のみるくまんじゅう」は、多摩川梨のピューレを白餡に練りこみ、しっとりと焼き上げた皮で包んで焼き上げたバターの風味豊かなおまんじゅう。 1箱5個入、700円。いずれも税込。
◆多摩川梨
多摩川流域を中心に収穫される梨の総称で、市内では約250年前から栽培されている。優れた農産物をブランド化し、地場産のイメージを消費者にアピールする「かわさき農産物ブランド品」にも登録されている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日