県内初の花卉共選施設が完成 6月から稼働開始 JAふくしま未来2021年2月5日
請負業者から設備の説明を受ける数又組合長(右)
JAふくしま未来が同JA福島南支店(福島市成川)の隣接地に建築を進めていた県内初の花卉(かき)共選施設が完成し、2月1日に同JA福島南支店で引き渡し式が行われた。全国有数の主力産地である小菊が収穫を迎える6月から稼働し、生産農家の負担軽減や生産量の拡大を図る。
新設した施設内には、花のサイズ別に選別し、自動で結束できる機能を備えた結束重量選別機を4台を導入。箱詰めや品質のチェックを行う搬送ラインも設けた。施設でこれまで農家が行っていた選別や箱詰め作業を受託し、高齢化や人手不足が進む農家の作業労力の軽減が期待される。さらに、共同出荷体制の強化で費用負担の削減を図り、新規栽培者が参入しやすい環境を整えるとしている。
施設は鉄骨造平屋建て、延べ床面積は425.3平方メートル。総事業費は約2億5000万円で国の産地パワーアップ事業の補助金を活用した。普及拡大を目指す小菊を中心に取り扱い、2021年度の小菊の出荷計画1400万本のうち同施設で200万本を受託する。2023年度には花卉400万本の処理を目標に掲げ、花卉全体の販売高10億円を目指す。
引渡式では、JA役職員らが請負業者から設備の説明を受け、数又清市組合長は「共選による付加価値を付け、さらに生産・販売を拡大を目指したい」と話した。
施設に導入した結束重量選別機
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