農業者に寄り添った農政を 島根 トラクターパレードで食と地域支える農アピール(島根県吉賀町農政会議)2024年12月19日
資材高騰など経営環境が厳しさを増すなか、農業者に寄り添った農政を求め、島根県吉賀町でトラクター・パレードが行われた。主催した吉賀町農政会議(斎藤一栄会長)は、島根から全国に農政運動のうねりを広げる一歩になればと意気込んでいる。
「持続可能な農業」を訴えパレードする(12月18日、島根県吉賀町=JAしまね提供)
町内をパレードしたのは、トラクター22台と軽トラ4台。「国消国産」「農業者に寄り添った農政を!」ののぼりを掲げ、JAしまねの農産物出荷場から同町役場まで進んだ。沿道に出て声援を送る住民の姿もあった。役場前で、吉賀町農政会議の斎藤会長が声明(=下に全文)を読み、岩本一巳町長に手渡した。
吉賀町農政会議の斎藤会長は「農産物の価格、特に主食である米は、国が責任をもって価格を決めてほしい。米価が上がったといわれるが、生産資材、特に肥料の高騰で生産者は厳しい。トラクター・パレードは子どもたちも盛り上がり、やって良かった。岩本町長は、今度、全国町村会でも農業者の声を伝えたいと言ってくれ、みんな励まされた。このうねりを広げ、農業者の声を国に伝えるため国会議事堂をむしろ旗で包囲し、消費者理解を広げるため銀座4丁目でもパレードをしたい」と語った。
島根県南西部にある吉賀町は中山間地で、美しい棚田でも知られる。
パレードを終え、吉賀町役場前に集結したトラクター(12月18日、島根県吉賀町=JAしまね提供)
【持続可能な農業、農村に向けた声明】
申し上げたい事は山程ありますが、私達は、中山間地域で農畜産業を営む農業者として、国民の食を支えているという自負心があります。
しかしながら、我が国の酪農家は今年1万戸を割り、農家数もこの20年で半減し、88万3000戸にまで減少しました。今や国土、農地を守ことが出来る戸数ではなく、山々が耕地を飲み込んでいる状況にあります。
他にも農業を取り巻く厳しい環境が続く中、私達農業者は本日、国消国産に依る自給率アップ、増え続ける耕作放棄地の解消、早急なる少子高齢化対策、農地の多面的機能の回復、農畜産物価格への資材費等の転嫁など、農業者に寄り添った農政の実現を求め、トラクターパレードを実施したものです。
こうした農政運動が島根県全土に広がり、更には全国へのうねりとなって全ての農業者の団結に繋がる一歩になればと考えております。
たとえ武器弾薬を溜め込んだとしても食料が無ければ国や民を守ることはできず、農業すなわち食料を守れない国に未来はありません。なぜなら、世の中食べない人はいないからです。
今回の行動は小さな一歩かもしれませんが、この中山間地で農畜産業を営む私達農業者は、持続可能な農業、農村の実現に向けて全ての農業者に呼びかけるものです。
つきましては、私達農業者に対するより一層の暖かいご支援とご理解をお願い申し上げます。
令和六年十二月十八日
吉賀町農政会議 会長 齋藤 一栄
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(177)食料・農業・農村基本計画(19)環境と調和のとれた食料システムの確立・多面的機能の発揮2026年1月24日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(94)マレイミド(求電子系)【防除学習帖】第333回2026年1月24日 -
農薬の正しい使い方(67)光活性化による毒物の生成タイプの除草剤の作用機作【今さら聞けない営農情報】第333回2026年1月24日 -
メルカート・リオナーレ【イタリア通信】2026年1月24日 -
スーパーの米価 5kg4283円 前週比で16円上がる2026年1月23日 -
【特殊報】Alternaria brassicicolaによるブロッコリー黒すす症状 県内で初めて確認 埼玉県2026年1月23日 -
【JA全農 水稲直播栽培研究会】直播は水田農業の中核技術に 梅本雅氏(3)2026年1月23日 -
【JA全農 水稲直播栽培研究会】ドローン湛水直播で規模拡大も可能に ヤンマーアグリジャパン(4)2026年1月23日 -
【JA全農 水稲直播栽培研究会】技術革新と行政支援が課題 JA全農耕種総合対策部(5)2026年1月23日 -
【JA全農 水稲直播栽培研究会】宮城県で増える乾田直播 県本部が核となり実証(6)2026年1月23日 -
焼き芋ブームを食文化に 農協がブームの火付け役 茨城で焼き芋サミット2026年1月23日 -
(470)設計思想の違い1(牛肉:ブラジルと豪州)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2026年1月23日 -
鹿児島生まれの極上柑橘「鹿児島県産大将季フェア」23日から開催 JA全農2026年1月23日 -
JA大井川(静岡県)と2月18日から協業開始 コメリ2026年1月23日 -
長野県「職場いきいきアドバンスカンパニー(アドバンスプラス)」認証を取得 松山2026年1月23日 -
令和8年農業振興SDGs支援プロジェクト JAいちかわ2026年1月23日 -
クラリベイト「Top 100 グローバル・イノベーター 2026」受賞 住友化学2026年1月23日 -
第2回「日本全国!ご当地冷凍食品大賞 2025-2026」グランプリは「あきたと鶏めし」2026年1月23日 -
静岡・東三河の食農産業関係者が集う「食農産業マッチング交流会」開催2026年1月23日 -
スターバックス×霧島酒造「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」都城市に開業2026年1月23日


































