JAしれとこ斜里と連携 冷凍食品に本格参入 カルビー2025年1月24日
カルビーとJAしれとこ斜里はばれいしょの安定調達、冷凍加工施設の建設・運営で基本合意し1月23日、東京都内で共同記者発表会を開いた。
(左から)斜里町の山内浩彰町長、カルビーの江原信代表取締役社長、JAしれとこ斜里の平田隆雄代表理事組合長
カルビーは全国の産地で年間約38万tのばれいしょを契約栽培で調達しており、国内生産量の約19%を使用している。
ただ、気候変動によって収量・品質に影響が出ており産地の分散と品種転換が課題となっている。
JAしれとこ斜里管内は冷涼で大きな寒暖差がありばれいしょ栽培に適した地域で栽培技術の向上で全国トップレベルの産地となっている。
カルビーとの取引は以前からあるが、2030年までに40万t以上の調達量をめざす同社と連携を強め、ばれいしょの増産による営農の安定と所得向上を図る。
具体的にはJAが冷凍加工施設を建設し、完成後にばれいしょの貯蔵、加工などのノウハウを持つカルビーに運営を委託する。200億円を投資して2027年度中の操業開始をめざす。
JA管内のばれいしょ生産は、デンプン原料用1600ha、加工用580ha、生食用80ha、種いも約130haとなっている。このうち加工用はこの2、3年で約200ha増え、新たにJAの部会に加入した生産者もいるという。
今後は、カルビーとの連携強化で1000ha、4万tの生産量を目標にする。てん菜からの作付け転換が中心になるという。
収穫量の増大に向けて省力化が課題で、すでに地元企業がコントラクターを作っており、180haを収穫から出荷まで担っている。また、大型で高性能の収穫期も導入している。
冷凍加工施設ではJA管内で収穫されたばれいしょを高品質のまま加工することが可能は「産地立地型工場」とする。
カルビーは揚げたてじゃがいものホットスナック「ポテりこ」などの販売を量販店にまで広げることを視野に冷凍食品事業に本格参入する。
JAしれとこ斜里の平田隆雄代表理事組合長は「農業者の所得増大、農業生産の拡大、地域の活性化というJAグループの目標にも合致する。雇用の創出というメリットもある」と話し、地域農業の振興に取り組むと強調した。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】てんさいの褐斑病が早発 早めの防除開始を 北海道2025年7月2日
-
JA貯金残高 106兆7563億円 5月末 農林中金2025年7月2日
-
日本の農業、食料、いのちを守る 「辛抱強い津軽農民」立つ 青森県弘前市2025年7月2日
-
「食と農をつなぐアワード」募集開始 優良な取組を表彰 農水省2025年7月2日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」JAおきなわ食菜館「とよさき菜々色畑」へおつかい JAタウン2025年7月2日
-
三菱マヒンドラ農機 ペースト施肥、紙マルチ田植機、耕うん作業機の販売強化2025年7月2日
-
外来DNAをもたないゲノム編集植物 作出を大幅に効率化 農研機構2025年7月2日
-
「2025年度農業生物資源ジーンバンク事業シンポジウム」開催 農研機構2025年7月2日
-
創立100周年記念プレゼントキャンペーン第3弾を実施 井関農機2025年7月2日
-
住友化学園芸が「KINCHO園芸」に社名変更 大日本除虫菊グループへ親会社変更2025年7月2日
-
フランス産牛由来製品等 輸入を一時停止 農水省2025年7月2日
-
【人事異動】ヤンマーホールディングス(7月1日付)2025年7月2日
-
長野県、JA全農長野と連携 信州産食材使用の6商品発売 ファミリーマート2025年7月2日
-
地域共創型取り組み「協生農法プロジェクト」始動 岡山大学2025年7月2日
-
埼玉県産農産物を活用「Made in SAITAMA 優良加工食品大賞2026」募集2025年7月2日
-
黒胡椒×ごま油でおつまみにぴったり「堅ぶつ 黒胡椒」新発売 亀田製菓2025年7月2日
-
近江米新品種オーガニック米「きらみずき」パレスホテル東京で提供 滋賀県2025年7月2日
-
外食市場調査5月度 2019年比96.9% コロナ禍以降で最も回復2025年7月2日
-
王林がナビゲート 新CM「青森りんご植栽150周年」篇を公開 青森県りんご対策協議会2025年7月2日
-
飲むトマトサラダ 素材を活かした「カゴメ野菜ジュース トマトサラダ」新発売2025年7月2日