廃棄野菜を動物園の餌に 農林中金の紹介で九州西濃運輸が参画 長崎バイオパークとJA島原雲仙2025年3月19日
動植物園「長崎バイオパーク」を運営するバイオパーク(長崎県西海市、大宅貴之代表取締役)とJA島原雲仙は、生産過程で発生する廃棄野菜を動物の餌へと有効活用する取り組みを進めている。今回、農林中金長崎支店の紹介で九州西濃運輸の支援を受けることになり、取り組みが拡大することになった。
「長崎バイオパーク」では近年の餌代上昇により、安価で安心・安全な餌を安定的に確保することが課題となっていた。そこで農林中金長崎支店の紹介により、JA島原雲仙管内の酒井農園で発生した廃棄ニンジンをバイオパークへ運搬する取り組みを進めていたが、これまでは輸送回数や輸送量に制限があった。
この取り組みに注目していた九州西濃運輸から、農林中金長崎支店を通じて輸送支援の申し出があり、輸送回数が年3回から40回へと大幅に増加。廃棄ニンジンに加え、新たに廃棄ブロッコリーも取り扱うことになった。九州西濃運輸は九州全域に強固な輸送ネットワークを持ち、今回の取り組みへの参画で社会や地域が抱える課題の解決に貢献する。
JA島原雲仙管内では、ニンジンや馬鈴薯、イチゴ、ブロッコリーの生産量が増加している。一方、規格外品も発生し、一部が廃棄されていた。今回の取り組みで廃棄予定の野菜に商品価値が生まれ、費用をかけて廃棄していた規格外品の有効利用が拡大することで生産者の所得向上も期待される。
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