次世代のJAを築く 「JA経営マスターコース」修了式 大賞論文はJAしまねの神移氏 JA全中2026年3月12日
JA全中は3月12日、東京・大手町のJAビルで令和7(2025)年度のJA経営マスターコース修了式を行った。修了者は18人で、修了論文の大賞はJAしまねの神移奈央子氏が受賞した。
JAマスターコースは、地域の実態やJAの使命を踏まえて経営戦略を立案し、その実行を担う「基幹的人材(将来の幹部候補)」の育成を目的としている。JAビルで1年間または半年間のカリキュラムを受講し、前半はJAグループ最上位資格である農業協同組合監査士試験の受験、後半は修了論文(自JAの改革提案)に取り組んだ。
JA全中の神農佳人会長
JA全中の神農佳人会長は「自然災害や米をはじめとした農政課題など不安定な環境下にあるからこそ、協同組合の運動者として正面突破を目指し、次の世代のJAを築いていただきたい。実践こそ重要であり、学びの中で培った改革への思いを実践行動につなげてほしい」とあいさつした。
日本農業新聞の吉田聡常務
来賓を代表して、日本農業新聞の吉田聡常務は「JAグループの原点は農家の組合員にあることを片時も忘れてはいけない。農家組合員、農業、地域のために学んだ知識を十分に生かし、自信と誇り、愛情を持って新しい風をJAグループに吹き込んでいただきたい」と祝辞を述べた。
JA全中の若松仁嗣常務
JA全中の若松仁嗣常務は1年間の学習内容を報告し、「学び身に付けたことを自分のJA職場に持ち帰り、キーワードである『改革の火種』を消すことなく、じっくりと現場で大きくしていただきたい」と期待を述べた。
優秀論文の表彰
修了生には神農会長から修了証書が授与され、優秀論文の表彰も行われた。
最優秀論文の大賞はJAしまねの神移奈央子氏が受賞した。大賞に次ぐ鷹山賞(旧塾長賞)はJA香川県の石橋直樹氏に贈られた。JA全農会長賞はJA山口県の石橋博幸氏、JA共済連会長賞はJAさがみの森圭介氏、農林中金理事長賞はJA横浜の岡部将樹氏、ブラジル・コチア産業組合中央会記念賞はJAみなみ魚沼の井口翔氏、修了生が選ぶマスターコース生選抜賞はJAおきなわの平川頼子氏が受賞した。
大賞論文:1県1JAの発展方向
JAしまねの神移奈央子氏のプレゼンテーション
大賞を受賞した神移氏は、修了論文「分権型1県1JAの経営到達点と集権型への展望~JAしまねの"次"の運営スタイルとは~」をプレゼンテーションした。「その経営到達点を検証し、現在進められている事業本部制移行をどう設計するか」を提案した。
1県1JAを「集権型」「分権型」「中間型」に分類し、財務、人員配置、管理費、事業収益など複数の指標で比較。その結果、「分権型や中間型は統合後の地域調整や旧JAとの連続性を維持するための過渡的な組織形態」であり、多くが最終的に本店機能を強めた集権型へ向かう流れにあると整理した。
JAしまねは分権型として行政や組合員との関係維持、購買事業の維持、貯金残高の安定など地域密着型の成果を上げてきた一方、「管理部門の重複による高コスト構造」が課題と分析。職員数は約3割減少し、固定資産圧縮も進みにくい状況にあることから、令和10年度をめどに進める事業本部制移行を自然な流れと位置づけた。
そのうえで、「単純な集権化では地区本部制で培った地域との関係性が失われる」とし、地区本部は行政対応や組合員活動、新規事業創出を担う拠点として残し、地域で生まれた成果を本店に集約して全県事業へ展開する「改革の循環モデル」を提案した。管理機能は本店へ集約しつつ、地区本部を地域戦略の拠点として位置づけることが次の組織像だとした。
修了生の決意表明
JA兵庫西の山田健太氏
修了生が作成した1年間の動画上映に続き、最後にJA兵庫西の山田健太氏が修了生を代表して決意を述べた。山田氏は関係者や同期の修了生に謝意を示したうえで、「JAも大きな変化が求められ、激動する時代に合った運営に転換する必要がある。私たちがJAを大きく成長させていく。絶対投げ出さない、絶対に諦めない。これからのJAをつくるリーダーになる」と宣言した。
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