JAの活動:今さら聞けない営農情報
農薬の正しい使い方(72)生育抑制型の微小管重合阻害剤【今さら聞けない営農情報】第338回2026年2月28日
「いまさら」では農薬を正しく、安全に、しかも高い効果を得るための農薬の正しい使い方の基礎知識をご紹介しています。農薬の防除効果は、有効成分をいずれかの方法で作物に付着または吸着させることができてはじめて発揮されますので、高い効果を発揮させるには、有効成分をいかに効率よく作物に付着させるかが鍵となります。しかし、農薬をより効率よく正しく使用するためには、製剤の選択の他に散布対象となる作物やその生育ステージ、あるいは病害虫雑草の生態に合わせた使い方も重要になります。現在、除草剤の生態に合わせた上手な使用方法を紹介していますが、除草剤の上手な使い方を理解するためには、雑草の生態に加え、除草剤の選択性や作用機作も知っておく必要があります。
現在、除草剤の作用機作を紹介しており、今回は、生育抑制型の微小管重合阻害剤を紹介します。
植物細胞が分裂して生育する際、細胞内で微小管の重合という過程が存在します。植物細胞は、この過程を阻害されると細胞分裂ができなくなって正常な生育ができなくなります。植物内部での移行性があり、幼芽や幼根から吸収されて分裂組織の細胞分裂を抑制します。このような作用のため、雑草の発芽時など、これから盛んに細胞分裂を繰り返して大きくなっていこうとする幼い段階での効果が高く、既に伸長し始めた雑草への効果は低いという特徴があります。
このため、雑草が発芽する前に均一に土壌処理をして、雑草の発芽を待つといった使い方が効果を安定させるコツになります。土壌に吸着されやすいので、土壌表面に均一な処理層を作りやすい性質がありますが、散布ムラが無いように丁寧に隙間なく散布するように心がけて下さい。
このような作用を示す除草剤としては、ジニトロアニリン系のペンディメタリン、トリフルラリン、ホスホロアミデート系のブタミホス、ベンズアミド系のプロピザミドがあります。
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