JAの活動:年頭あいさつ2017
木村一男氏(一般社団法人 家の光協会代表理事会長)2017年1月1日
全国のJA役職員、関係者の皆様に、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
昨年を振り返りますと、4月に改正農協法が施行されました。JAグループは自己改革をすすめているところですが、11月には規制改革推進会議から、現場の実態を無視した急進的な農協改革への提言がなされました。与党とりまとめにより修正されたものの、「自主・自立の協同組合」であるJAの事業・組織運営への介入については今後も十分に注視していく必要があります。
また、熊本地震をはじめ、昨年も多くの自然災害が発生しました。被災された方々には衷心よりお見舞い申しあげます。熊本震災復興支援運動の一環として、『家の光』昨年8月号に掲載した「やさしいハンドメイド ちぎり和紙で作る くまモンうちわ」では、キット代金の一部(1セットにつき100円)を義援金として、全国のJA女性組織や記事活用グループなど331組織が協力し、3万5699キット(昨年10月末日現在)の申し込みがありました。相互扶助、協同の力の賜物であるこの義援金を、昨年12月の熊本県家の光大会の席上、本会髙見副会長よりJA熊本県女性組織協議会にお渡しいたしました。三月で六年が経過する東日本大震災からの復興につきましても未だ道半ばであり、震災を風化させないための企画など、引き続き支援に取り組んでまいりたいと思います。
さて、JAグループの出版・文化団体である本会は、『家の光』などの媒体を通して、農業情勢などをわかりやすく組合員・地域住民に伝えるとともに、現場を無視した農協改革などの提言に反論し、協同組合やJAへの理解を促す情報の発信に努めてきました。とくに、「協同組合組織の理念と実践」がユネスコ無形文化遺産に登録されたばかりであり、人類のたいせつな財産である協同組合のすばらしさを、いままで以上に発信してまいります。
昨年からは、「家の光家計簿の記帳、ライフプランの樹立、わたしノート(家の光版エンディングノート)の作成」を三本柱として、組合員の幸せづくりを支える「ハッピー マイライフ」運動を展開しています。フェイスブックやメールマガジンによる情報受発信、愛読者との交流も促進しています。今年の5月号で創刊70周年を迎える『地上』は、「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」などJAグループの自己改革に資する雑誌として情報発信してまいります。
今後もさらなる内容の充実を図るとともに、組合員の「アクティブ・メンバーシップ」の確立によりJAの組織基盤を強化するために、『家の光』などの普及活用運動を基本としたJA教育文化活動の支援を充実・強化していく所存です。そして、【『家の光』創刊一〇〇周年ビジョン】である「人・組織・地域の幸せづくりをめざす農協運動の底力」となるべく、役職員一丸となって課題に取り組んでまいります。
本会事業にたいする引き続きのご支援、ご協力をお願い申しあげます。
重要な記事
最新の記事
-
農畜産物を「交渉カード」にするな トランプ関税でJA茨城県中央会 森山自民幹事長に緊急要望2025年5月10日
-
米など「重要5品目」守り抜く トランプ関税交渉で森山自民幹事長 茨城で表明2025年5月10日
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日