10万経営体加入 早期達成を-全国農業共済組合連合会2018年6月27日
収入保険の実施主体である全国農業共済組合連合会は6月26日に第1回通常総会を開き、収入保険の加入推進目標の設定などを了承した。また、現役員の任期満了にともなう次期の理事、監事の選任を行った。
高橋博会長は「農業経営収入保険事業は全国10万経営体加入の早期達成をめざして、これまで農業者への説明、対象経営体のリストアップや意向確認に取り組んできた。
引き続き説明会などに取り組むとともにタブレット端末も活用しながら都道府県別の加入推進目標をもとに本格的な個人推進が必要となってくる」とあいさつし加入促進への取り組みへの組織の協力を求めた。
総会には齋藤健農相が来賓として祝辞を述べた。
齋藤農相は最近の農政改革のなかでさまざまな関係法律が制定・改正されているが「これらの法律が生きたかたちで現場の前進につながっていかなければ意味がない。むしろ正念場はこれから」との認識を示した。
そのうえで収入保険制度について「人口が減るなかで同じことを続けることが今やリスクになりつつあるという時代。新しいことをやるときにはどうしてもリスクが出てくる。そのときにこの収入保険が新しいチャレンジをする人にとっての大いなる助け、最大のセーフティネットとなることを心から念じている」と期待を寄せた。
総会では収入保険事業の全国加入推進目標を10万経営体とし、都道府県別目標も決めた。
(写真)祝辞を述べる齋藤農相。右は高橋会長理事
◎新役員
▽会長理事:高橋博(学識経験者・再)
▽副会長理事:柳澤伯夫(静岡県農業共済組合連合会会長・新)
▽副会長理事:門出進(山口県農業共済組合組合長・新)
▽常務理事:成川透(学識経験者・再)
▽理事:岡田恒博(北海道農業共済組合連合会会長・再)
▽同:齋藤勝利(福島県農業共済組合組合長・新)
▽同:加藤憲一(栃木県農業共済組合連合会会長・再)
▽同:長岡功(千葉県農業共済組合連合会会長・新)
▽同:森雅志(富山県農業共済組合組合長・新)
▽同:山下英利(滋賀県農業共済組合組合長・再)
▽同:田中孝博(香川県農業共済組合組合長・新)
▽同:永野良宏(長崎県農業共済組合連合会会長・新)
▽同:中間幸敏(鹿児島県農業共済組合連合会会長・新)
▽同:徳井和久(学識経験者・新)
▽代表監事:森浩一(徳島県農業共済組合組合長・新)
▽監事:矢田富郎(石川県農業共済組合組合長・新)
▽同:六車守(学識経験者・再)
※高橋博氏の「高」は正式には異体字です。
(関連記事)
・NOSAI全国連が発足 収入保険の実施主体(18.04.03)
・真のセーフティネットとは何か(18.02.08)
・収入保険の比較シミュレーションを公開-NOSAI(17.11.14)
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