ため池決壊7か所 1名死亡-西日本の豪雨2018年7月9日
農林水産省は全国的な大雨が発生し今後も被害が発生するおそれがあることから、齋藤農相を本部長とする「台風7号と前線等による大雨に関する農林水産省緊急自然災害対策本部」を設置し、7月7日に第1回会合を開き、9日朝には第3回会合を開いた。齋藤農相は被害の拡大防止と被害状況の迅速な把握、被災者への食料供給などを指示した。
齋藤農相によるとため池決壊は8日に新たに京都府、岡山県で発生し、9日時点で計7か所となっているという。このうち広島県福山市ではため池決壊で一名が亡くなった。
齋藤農相は「大雨は峠を越えたが引き続き救命救助には全力を挙げるとともに、避難されている方への支援も重要になってくると考えている」と話し、昨晩、大規模な浸水被害にあっている岡山県倉敷市真備町に6000食のパンを手配したとした。
また、政府の豪雨非常災害対策本部も開かれ、安倍総理は「多くの被災者の生活支援を迅速かつ強力に進めるため各省横断の平成30年7月豪雨被災者生活支援チームの設置を指示した」と話した。政府はこのチームを通じて被災者自治体への職員の派遣、避難所生活の環境整備、仮設住宅の確保などプッシュ型での支援を国と自治体が連携して一丸となって積極的に進めていく考えを示したという。
これを受けて農相は「関係各局は熊本地震をはじめとするこれまでの災害対応の経験をふまえ、必要となる対応を先手、先手で準備するように」と指示し、避難者へのパン、ペットボトルなど関係団体と連携して準備することや、人命に直結するため池、山地災害等による被害の拡大防止、関係自治体と連携した被害状況の迅速な把握を行うことなどを指示した。
(絵解き)
幹部職員に指示する齋藤農相
(関連記事)
・予約登録米22万人を突破 パルシステム(18.07.05)
・台風21号の暴風雨災害 激甚災害指定(17.11.28)
・【木本昌秀教授・東京大学大気海洋研究所副所長に聞く】異常な夏 今、地球は?(17.08.30)
重要な記事
最新の記事
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(2)病理検査で家畜を守る 研究開発室 中村素直さん2025年9月17日
-
9月最需要期の生乳需給 北海道増産で混乱回避2025年9月17日
-
営農指導員 経営分析でスキルアップ JA上伊那【JA営農・経済フォーラム】(2)2025年9月17日
-
能登に一度は行きまっし 【小松泰信・地方の眼力】2025年9月17日
-
【石破首相退陣に思う】しがらみ断ち切るには野党と協力を 日本維新の会 池畑浩太朗衆議院議員2025年9月17日
-
米価 5kg4000円台に 13週ぶり2025年9月17日
-
飼料用米、WCS用稲、飼料作物の生産・利用に関するアンケート実施 農水省2025年9月17日
-
「第11回全国小学生一輪車大会」に協賛「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年9月17日
-
みやぎの新米販売開始セレモニー プレゼントキャンペーンも実施 JA全農みやぎ2025年9月17日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」ダイニング札幌ステラプレイスで北海道産食材の料理を堪能 JAタウン2025年9月17日
-
JAグループ「実りの秋!国消国産 JA直売所キャンペーン2025」10月スタート2025年9月17日
-
【消費者の目・花ちゃん】スマホ置く余裕を2025年9月17日
-
日越農業協力対話官民フォーラムに参加 農業環境研究所と覚書を締結 Green Carbon2025年9月17日
-
安全性検査クリアの農業機械 1機種8型式を公表 農研機構2025年9月17日
-
生乳によるまろやかな味わい「農協 生乳たっぷり」コーヒーミルクといちごミルク新発売 協同乳業2025年9月17日
-
【役員人事】マルトモ(10月1日付)2025年9月17日
-
無人自動運転コンバイン、農業食料工学会「開発特別賞」を受賞 クボタ2025年9月17日
-
厄介な雑草に対処 栽培アシストAIに「雑草画像診断」追加 AgriweB2025年9月17日
-
「果房 メロンとロマン」秋の新作パフェ&デリパフェが登場 青森県つがる市2025年9月17日