トビイロウンカ多発で注意報 「坪枯れ」抑止へ徳島県病害虫防除所2020年9月16日
徳島県立農林水産総合技術支援センターは9月13日、トビイロウンカの増殖を懸念した注意報(第4号)を発した。調査したほ場で生息密度の高さが確認され、今後の気象条件が増殖に好適な環境になると見込まれたりするためだ。坪枯れの発生を阻止したい考え。

県西部の9ほ場を対象に行った巡回調査でトビイロウンカの発生ほ場数が平年より多いことを確認したのがきっかけで、付近の20ほ場を追加的に調査した結果、発生ほ場率95.0%、株当たりの寄生虫数は0.47頭(平年は0.15頭)と高率だった。
20ほ場のうち3ほ場は株当たり1頭の「要防除密度」を超えた。
美馬市と那賀町ではすでに「坪枯れ」が確認されており、トビイロウンカの増殖が高まる要件が整っているため注意報を発した。高松地方気象台が9月12日に発表した向こう1カ月予報によると、気温は平年より高く、降水量も平年より多く、さらに日照時間も平年より多いなどトビイロウンカの増殖要件としては最適な環境にある。
発生状況の早期確認はもとより、一株当たりの成幼虫数が1頭以上の場合は薬剤防除を行うことを注意報では記載するとともに、本虫が生息する株元に丁寧に薬剤を散布することなどを促している。
(関連記事)
ウンカ情報まとめ
その他、病害虫情報はこちら
最新の記事
-
【クローズアップ:野菜産地 コロナ禍で苦戦】需要減で価格低迷、作付けに影響も2021年3月1日コロナ禍による業務加工用野菜の需要が減少し、野菜の産地の不安が高まっている。もともと天候の影響で価格変動の大きい野菜だが、昨年の後半からキャベツ...
-
官僚接待と忖度政治 国民の農政不信招く恐れ【検証:菅政権12】2021年3月1日
-
栃木県がコロナの本格的な調査を始めた【森島 賢・正義派の農政論】2021年3月1日
-
介護報酬改定でセミナー 毎月Web講義も予定 文化厚生連2021年3月1日
-
優れた広報活動表彰 JA香川県など6JA JA全中・広報大賞2021年3月1日
-
〈三〉づくしを考える 歴史的な出来事に驚く【記者 透視眼】2021年3月1日
-
春季防除でカンキツの被害軽減へ 沖縄県2021年3月1日
-
食中毒発生最多「アニサキス食中毒」テーマにオンライン講座開催 東京都2021年3月1日
-
第14回全農ミックスダブルスカーリング選手権 吉田・松村チームが優勝 JA全農2021年3月1日
-
北海道産酒造好適米を道内酒蔵で醸造「北乃覚醒」新発売 コープさっぽろ2021年3月1日
-
「コープデリミールキット」累計食数が1億食を突破 コープデリ連合会2021年3月1日
-
残り野菜をおいしく活用「もったい菜漬け!がいどぶっく」発行 京都市×ミツカン2021年3月1日
-
非破壊測定器「おいし果」商談展「アグリクロス」に出展 千代田電子工業2021年3月1日
-
動画「作物保護のイノベーション」10話「ビッグデータ」公開 農薬工業会2021年3月1日
-
コロナ禍のインバウンド対策「食のグローバルに向けて今やるべきこと」セミナー開催2021年3月1日
-
鎌倉で新しい農業を「ニュー農マル」第2期プロジェクト4月スタート2021年3月1日
-
長期滞在型農泊リゾート実現へ「蔵王の農業に楽しくふれあうイベント」実施2021年3月1日
-
生産者と災害対策など語り合う特別イベントなど実施 食べチョク2021年3月1日
-
ストライクと「M&A仲介業務に関する協定書」締結 JA三井リース九州2021年3月1日
-
リンゴの遺伝情報を可視化 農研機構、東京大学などが共同研究2021年3月1日
-
トマト用接ぎ木装置を開発 農研機構が企業と共同研究2021年3月1日