はくさい、キャベツが安値傾向 3月の野菜の生育状況と価格見通し 農水省2021年3月3日
農林水産省は3月2日、東京都中央卸売市場に出荷される令和3年3月の野菜の生育状況と価格見通を主産地等から聞き取り、結果を公表した。天候が順調だったため、例年と比べて多くの野菜で生育が良好で、特にはくさいとキャベツが安値傾向となる見込み。
<現在の生育状況>
◎根菜類(だいこん及びにんじん)
・だいこんは、平年並み。一部の産地では、1月下旬以降の適度な降雨や平年を上回る気温の影響で、生育進度が早まっている。
・にんじんは、平年並み。
◎葉茎菜類(はくさい、キャベツ等)
・はくさいは、茨城県の秋冬物で生育期の気温が平年を上回って推移。適度な降雨もあったため、肥大が進み、大玉傾向。一方、茨城県の春物と兵庫県で、1月の低温や少雨による乾燥の影響で、肥大が緩慢だったが、2月のまとまった降雨や気温上昇に伴い、生育は回復傾向で、平年並みに戻っている。
・キャベツは、1月下旬以降の適度な降雨や平年を上回る気温の影響で、生育が良好。
・ほうれんそうは、平年並み。
・ねぎは、生育期の少雨による乾燥や低温の影響で、生育が進まず、細物傾向。
・レタスは、茨城県と兵庫県で平年並み。出荷終盤の静岡県で、1月末以降の天候が順調だったため、生育が良好。
◎果菜類(きゅうり、なす等)
・きゅうり、なす、トマト、ピーマンは、平年並み。
◎土物類(ばれいしょ、さといも及びたまねぎ)
・ばれいしょは、収穫が終了している北海道で玉数が少なくなったことなどに伴い、貯蔵残量が例年と比べて少なくなっている。鹿児島県で、生育期の天候不順の影響で、生育が遅延。
・さといもは、作柄が平年並み。埼玉県と千葉県は、収穫が終了。
・たまねぎは、北海道で収穫が終了。作柄が良好で、大玉傾向。
<今後の生育、出荷及び価格見通し>
◎だいこん
・主産地で、生育が平年並み。3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み
◎にんじん
・主産地で生育が平年並み。3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。なお、出荷終盤の千葉県は、例年と比べて出荷進度がやや早いが、後続産地の徳島県との切り替わりは、問題なく進む見込み。
◎はくさい
・茨城県の秋冬物で、生育期の気温が平年を上回って推移。適度な降雨もあったことから、肥大が進み、大玉傾向であり、潤沢な出荷が見込まれるため、3月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。
◎キャベツ
・主産地で1月下旬以降の適度な降雨や平年を上回る気温の影響で、生育が良好。潤沢な出荷が見込まれるため、3月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。
◎ほうれんそう
・主産地で、生育が平年並み。3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
・主産地で生育期の少雨による乾燥や低温の影響で、生育が進まず、細物傾向。3月の出荷数量は平年をやや下回り、価格は平年を上回る見込み。
◎レタス
・多くの主産地で生育が平年並み。3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎きゅうり
・主産地で生育が平年並み。3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎なす
・主産地で生育が平年並み。3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎トマト
・主産地で生育が平年並み。3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ピーマン
・主産地で生育が平年並み。3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
・例年と比べて需要が増加する中、北海道で貯蔵物中心の出荷だが、例年と比べて貯蔵残量が少ない。また、鹿児島県で生育期の天候不順の影響で、生育が遅延していることから、3月の出荷数量は平年をやや下回り、価格は平年を上回る見込み。
◎さといも
・主産地で作柄が平年並み。3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎たまねぎ
・北海道で貯蔵物中心の出荷となり、3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
25年度上期販売乳量 生産1.3%増も、受託戸数9500割れ2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日
-
全地形型プラットフォーム車両「KATR」、レッドドット・デザイン賞を受賞 クボタ2025年10月17日
-
農業分野初「マッスルスーツSoft-Power」と「COOL-VEST」を同時導入 イノフィス2025年10月17日
-
伝統のやぐら干し「産直大根ぬか漬けたくあん」がグッドデザイン賞受賞 パルシステム2025年10月17日
-
鳥インフル 米モンタナ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月17日