いもち病に県内全域で注意、向こう2週間は発生に好適な気象条件続く 宮城県2021年7月29日
宮城県病害虫防除所は、県内全域で穂いもちの発生時期が平年に比べやや早く、発生量が多い予想されることを受け、7月21日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
確認された葉いもち(写真提供:宮城県病害虫防除所)
7月15~16、19~21日に行った巡回調査の結果、発病株率は2000株中1~2株程度で発生は低かったものの、発生地点率は30.4%(平年値4.0%)で平年を大きく上回った。
北部平坦部での中生品種の出穂期は、7月30日頃と予測され、平年の8月3日よりやや早い見込みとなっている。
向こう2週間は、発生に好適とされる平均気温19~25℃で、曇りや雨が多い天候が予報されている。同防除所ではこまめにほ場を見回り、病斑を確認次第、速やかに茎葉散布剤で防除を行うよう促している。防除方法は次のとおり。
【防除方法】
○上位葉の葉いもちは穂いもちの発生源となる。そのため、ほ場を見回り、発生を確認した際は速やかに茎葉散布剤で防除を行う。
○茎葉散布剤による穂いもち防除は、1回目を出穂直前、2回目を穂揃期に実施する。
○葉いもちの発生が多く、穂いもちが多発するおそれがある場合や出穂期間が長引く場合は、3回目の防除を穂揃期の7~10日後に実施する。
○穂いもちの予防防除を実施していないほ場や、葉色が極端に濃いほ場は発生に注意する。穂いもちの予防防除を実施した場合でも、発生が見られた際は速やかに茎葉散布剤で防除を行う。
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