キャベツが安値傾向 9月の野菜の生育状況と価格見通し 農水省2021年9月1日
農林水産省は8月31日、東京都中央卸売市場に出荷される9月の野菜の生育状況と価格見通を主産地等から聞き取り、結果を公表した。キャベツは、例年と比べて生育が順調で、安値傾向となる見込み。
<現在の生育状況>
◎根菜類(だいこん及びにんじん)
・だいこん、にんじんは、7月の高温・干ばつの影響で、生育が遅延していたが、8月に入り、天候が回復したため、生育は順調。
◎葉茎菜類(はくさい、キャベツ等)
・はくさい、ほうれんそう、レタスは、長雨・曇天の影響で、生育が停滞。
・キャベツは、長雨・曇天の影響も少なく、概ね生育が順調。
・ねぎは、梅雨明けの高温・干ばつの影響で、生育が遅延傾向だったが、8月に入り降雨があったため、生育は回復傾向。ただし、局地的な大雨により、一部産地では、生育が遅延傾向。
◎果菜類(きゅうり、なす等)
・きゅうりは、8月上旬まで天候が順調に推移したため、生育が良好だったが、8月中旬から長雨・曇天の影響で、生育が遅延傾向。
・なすは、長雨・曇天の影響で、生育が遅延傾向。
・トマトは、長雨・曇天の影響で、生育が停滞していたが、最近は天候が良好で、生育が順調。
・ピーマンは、平年並み。
◎土物類(ばれいしょ、さといも及びたまねぎ)
・ばれいしょ、たまねぎは、7月上中旬以降の干ばつの影響で、玉肥大が進まず、小玉傾向。8月に入り、まとまった降雨があったものの、肥大は進んでいない。
・さといもは、平年並み。
<今後の生育、出荷及び価格見通し>
◎だいこん
主産地で、生育が順調。安定した出荷が見込まれるため、9月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎にんじん
主産地で、7月以降の高温・干ばつの影響で、生育が遅延傾向。9月前半の出荷数量は平年をやや下回り、価格は平年を上回る見込みだが、徐々に気温が低下し、適度な降雨もあるため、9月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
◎はくさい
主産地で、長雨・曇天の影響で、生育が停滞しているが、出荷数量の大幅な減少は見込まれず、9月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎キャベツ
主産地で、長雨・曇天の影響も少なく、概ね生育が順調。9月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。
◎ほうれんそう
主産地で、梅雨明け以降の高温・干ばつ、8月中旬以降の長雨により、生育が遅延傾向。9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。今後、天候が良好に推移した場合、生育の回復が見込まれるため、9月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
◎ねぎ
主産地で、長雨・曇天の影響で、生育が停滞しているが、出荷数量の大幅な減少は見込まれず、9月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎レタス
主産地で、長雨・曇天の影響で、生育が停滞しているが、出荷数量の大幅な減少は見込まれず、9月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎きゅうり
主産地で、8月中旬以降の長雨・曇天の影響で、生育が遅延傾向。9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。今後、天候が良好に推移した場合、生育の回復が見込まれるため、9月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
◎なす
主産地で、8月中旬以降の長雨・曇天の影響で、生育が遅延傾向。9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。今後、天候が良好に推移した場合、生育の回復が見込まれるため、9月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
◎トマト
主産地で、8月中旬以降の長雨・曇天の影響で、生育が停滞していたが、最近は天候が良好で、生育が順調。9月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ピーマン
主産地で、生育が順調で、安定した出荷が見込まれるため、9月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
主産地で、7月中旬以降の高温・少雨により、小玉傾向。8月に入り、まとまった降雨があったものの、肥大が進んでいないため、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。
◎さといも
主産地で、生育が順調。安定した出荷が見込まれるため、9月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎たまねぎ
主産地で、7月中旬以降の高温・少雨により、小玉傾向。8月に入り、まとまった降雨があったものの、肥大が進んでいないが、出荷数量の大幅な減少は見込まれず、9月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日