一刻も早く通水への総合的対策を 明治用水の漏水事故でJA愛知中央会が緊急要請2022年5月24日
愛知県豊田市にある農業用水などを供給する取水施設「明治用水頭首工」で漏水が発生し、農業用水の供給が止まっていることを受けて、JA愛知中央会は5月23日、東海農政局に一刻も早い通水に向けた総合的な対策などを求める緊急要請を行った。東海農政局は、現地に100台以上のポンプを設置して供給再開に向けた準備を進めていて、早ければ25日から試験的な通水を始めたいとしている。

明治用水頭首工の仮設ポンプの設置の様子(東海農政局HPより)
今月17日に発生した明治用水頭首工の漏水事故では、約5400haの農地に影響が出ており、東海農政局は23日までに109台のポンプを設置して農業用水の確保と漏水箇所の応急復旧を進めている。
こうした中、JA愛知中央会は23日、JAあいち中央など影響を受けている4JAと連名で東海農政局に緊急要請を行った。要請書では、一刻も早い通水に向けた総合的な対策や、漏水事故で生産不能となった農作物への所得補償、農業者との情報共有、作付け前のほ場も農業共済の対象とする弾力的な運用などを求めている。
東海農政局などによると、現在、農業用水の供給再開に向けて幹線水路やパイプラインへの注水作業などの準備作業を進めており、早ければ25日に試験的な通水を始め、今月中には農業用水の供給を再開させたいとしている。
一方、今回の事故を受けて、農水省は今月20日から22日にかけて国営造成施設の頭首工のうち、水道水や工業用水も共用している施設など53か所を優先的に緊急点検した結果、取水量の低下や堰本体からの漏水などといった異常は確認されなかったと公表した。国営土地改良事業で造成した頭首工は全国で390か所あり、同省は残りの施設についても現場で緊急点検を進めている。
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