基本法の検証を諮問 29日に審議会 農水省2022年9月27日
農林水産省は9月29日に食料・農業・農村政策審議会を開き、野村哲郎農相が基本法の検証を諮問すると発表した。
審議会では「基本法検証部会」の設置を決める。所属委員も同日に審議会として決定する。
当日は現行基本法が制定された1999(平成11)年以来の情勢変化などを農水省が説明し意見交換する。農水省によると新設される基本法検証部会は10月中旬にも初会合を開き、その後、月に2回程度、会合を開く予定だという。
現行基本法は、▽食料の安定供給の確保、▽多面的機能の十分な発揮、▽農業の持続的な発展、▽農村の進行の4つを理念としている。5年ごとに基本計画を策定、2020年3月に閣議決定した基本計画は5回目。2030年まで食料自給率を45%(カロリーベース)とすることを目標としているが、2021年度の食料自給率は38%と低迷している。
今回の基本法の検証については9月9日に岸田文雄首相が政府の「食料安定供給・農林水産業基盤強化本部」で「法改正を見据え、総合的な検証を行い見直しを進めてほしい」と指示したことに基づく。
政府の会合では、食料のの安定供給の基盤強化に向け、▽スマート技術の活用による担い手の育成、▽輸出促進、▽農林水産業のグリーン化、▽食料安全保障の強化の4本柱が強調され、岸田首相も「4本柱を成長のエンジンに転換し、農林水産政策を大きく転換していく」との認識で基本法の検証を求めた。
野村農相は、基本法について予断を持たず広く検証すること、国民的なコンセンサスを形成し、1年かけて方向性を提示することを表明している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(164)-食料・農業・農村基本計画(6)-2025年10月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(81)【防除学習帖】第320回2025年10月18日
-
農薬の正しい使い方(54)【今さら聞けない営農情報】第320回2025年10月18日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第114回2025年10月18日
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
25年度上期販売乳量 生産1.3%増も、受託戸数9500割れ2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日