水稲で斑点米カメムシ類 野菜でオオタバコガ、果樹で梨のハダニ類が多発のおそれ 病害虫発生予報第6号 農水省2023年8月10日
農林水産省は8月9日、令和5年度病害虫発生予報第6号を発表した。向こう1か月の主要な病害虫の発生予報は、水稲では斑点米カメムシ類の発生が、東北、南関東、東海、中国および四国の一部の地域で多くなると予想。野菜では、オオタバコガの発生が、関東と近畿の一部の地域で多くなると予想され、果樹では、なしのハダニ類の発生が、北九州の一部の地域で多くなると予想されている。この他、水稲のいもち病など、地域によっては発生が多くなると予想される病害虫があるため、注意を呼びかけている。
各作物の詳細は以下の通り。
◎水稲
水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域

斑点米カメムシ類の発生が、東北、南関東、東海、中国および四国の一部の地域で多くなると予想されており、岩手県、山形県、福島県、埼玉県、千葉県、愛知県、島根県、山口県から注意報が発表されている。同虫は、水田周辺の雑草に生息し、出穂期になると水田に侵入し穂を加害する。被害の程度は、出穂期、水田への同虫の侵入量、カメムシの発生種の構成等によって異なるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、水田の観察を行い、適期に防除を実施する。
また、水田周辺雑草の除草は本虫の発生量の抑制に効果的だが、出穂期直前の除草は、同虫の水田への侵入を助長し被害を増加させるおそれがあるため、出穂期の10日前までに完了する。
◎野菜・花き
野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域は次の通り。

◎作物共通
オオタバコガの発生が、関東および近畿の一部の地域で多くなると予想されており、滋賀県から注意報が発表されている。幼虫の成育が進むと薬剤の効果が低下。また、幼虫が植物体に食入してからでは防除が困難となるため、ふ化してから食入する前の若齢幼虫期が防除適期になる。都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、ほ場の観察をきめ細かく行い、適期に防除を実施する。
◎果樹・茶
果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域は次の通り。

◎なし
ハダニ類の発生が、北九州の一部の地域で多くなると予想されている。同虫は、高温乾燥で増加する傾向があるため、気温が高く、降水量が少なくなると予想される地域において本虫の発生を認めた場合は注意が必要。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施する。
なお、同虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。
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