愛知県豊橋市で「アグリテックコンテスト」農家の課題を解決するアイデア募集中2023年9月27日
愛知県豊橋市は、農家が抱える課題を解決するアイデアを全国の農業系スタートアップ(アグリテック)から募集する「アグリテックコンテスト」を実施。賞金総額は1000万円で、10月15日まで申し込みを受け付けている。
豊橋市のアグリテックコンテストは、「未来の農をつくる」と題して令和4年度から実施。アグリテック企業と地域の農業関係者との共創による実証開発プロジェクト「TOYOHASHI AGRI MEETUP(豊橋アグリミートアップ)」の一環で行なわれている。農業にまつわる課題や協業ニーズを踏まえ、技術や解決策を持つ全国のアグリテック企業と地域の農業関係者が協力しながら、課題解決につながる新製品・サービスの開発を目指すもので、昨年度のコンテストで入賞したアグリテック企業3社は現在、豊橋市の伴走支援を受けてアイデアの実現に向けて取り組んでいる。
豊橋市は令和2年度市町村別農業産出額が全国13位で、農業はまちを代表する産業の1つ。大葉をはじめ、キャベツやトマトなど野菜、柿やブドウなど果物、花きや、生産量全国一のウズラ卵など畜産物も多品目にわたって生産。農業が盛んである一方、農家の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加など、対応に迫られている。そこで、豊橋市は、"豊橋アグリミートアップ"を立ち上げ、IT技術やロボット、AIなどの先端技術の力を持つ全国のアグリテック企業と課題解決に取り組むことで、農業分野でのイノベーション創出を目指している。
プロジェクト2年目となる今年度は、農業関係者30人以上にヒアリングを実施し、農家の生の声をもとに課題を抽出した。提案の条件は、「コンテスト応募の翌年度から実証実験開始が可能であること」「既存の製品、サービスのみの提案ではなく、豊橋市の農業課題解決に重点を置き、未来の農業をつくっていく提案であること」「実証開発の開始から2年後の社会実装を目指す提案であること」の3つで、実用性・導入可能性や新規性・独創性、市場性など7つの項目を審査する。
コンテストのファイナリストは3社程度。実証実験や開発の支援として総額1000万円の賞金が出るほか、実証実験に向けての市内農業関係者とのマッチング支援や、市役所担当者、専門アクセラレーターによる伴走支援が受けられる。
エントリーの締め切りは10月15日。書類審査と面談を行い、12月下旬にファイナリストを決める。今年度中に実証実験の計画を策定し、来年度から実証実験を開始。受賞者を決めるファイナルデモデイは2024年1月29日、穂の国とよはし芸術劇場プラットで行われる。
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