10月の野菜生育状況 前半はばれいしょ、レタスがお買い得 農水省2023年10月2日
農林水産省は9月29日、東京都中央卸売市場に出荷される10月の野菜の生育状況と価格見通しを主産地等から聞き取り、結果を公表した。10月前半は、ばれいしょとレタスが、価格は平年を下回る見込み。
<今後の生育、出荷および価格見通し>
◎だいこん
北海道産・青森県産に加え、千葉県産の出荷が増加。主産道県において、8月から9月中旬にかけての高温等の影響により細物傾向や歩留まりの低下がみられ、全体として、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎にんじん
北海道産は8月から9月中旬にかけての高温等の影響による細物傾向に加え、9月以降の降雨による歩留まりの低下がみられ、出荷数量は平年を下回って推移する見込み。全体として、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎はくさい
長野県産は9月上中旬の気温高により生育が前進しており、切り上がりが平年よりも早まるものの、出荷数量は概ね平年並みの見込み。他主産地の生育は概ね順調。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎キャベツ
群馬県産に加え、千葉県産・茨城県産の出荷が増加する。群馬県産は9月以降の気温高や適度な降雨により生育が良好で大玉傾向で、10月の出荷数量は平年を上回って推移する見込み。千葉県産・茨城県産は8月中旬~9月中旬の高温等の影響により生育が遅延傾向で、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ほうれんそう
主産県で、8月から9月中旬までの高温の影響により生育が遅延傾向にあったが、9月下旬以降の気温の低下により生育は回復傾向にあり、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
秋田県産・青森県産は、8月中旬以降の高温・干ばつの影響により細物傾向や生育の遅延傾向がみられ、出荷数量は平年を下回って推移する見込み。北海道産の生育は概ね順調。全体として、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎レタス
長野県産中心から、茨城県産中心の出荷へと切り替わる。茨城県産は高温の影響による小玉傾向や定植の遅れが発生しているが、大幅な出荷量の減少とはならない見込み。長野県産は気温高の影響により生育が前進しており、10月中旬に切り上がりが早まる見込み。全体として、10月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。また、10月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎きゅうり
福島県産は8月の高温の影響による樹勢の低下や肥大の鈍化がみられ、平年を下回る出荷数量となる見込み。他主産地の生育は概ね順調。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎なす
群馬県産・栃木県産に加え、高知県産の出荷が増加する。高知県産は9月の気温高により生育が良好で、出荷数量は平年を上回って推移する見込み。他主産地の生育は概ね順調。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎トマト
主産道県で、8月中旬から9月中旬の高温の影響により着果不良や歩留まりの低下がみられ、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
一方、10月後半には、気温の低下に伴う生育の回復が見込まれることや、例年10月下旬から出荷数量が増加する熊本県産の生育が順調であることから、10月後半の出荷数量は平年並みに回復し、価格は平年並みで推移する見込み。
◎ピーマン
岩手県産に加え、茨城県産の出荷が増加する。主産地において生育は順調で、全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
北海道産は生育期にあたる4~6月の気候が安定していたため生育が良好。10月の出荷量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。
◎さといも
千葉県産の出荷が減少し、埼玉県産の出荷が増加する。埼玉県産は一部8月の干ばつの影響により小玉傾向にあるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。他主産地の生育は概ね順調。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎たまねぎ
北海道産は8月の高温の影響によりやや小玉傾向となっているものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】野菜、花き類にオオタバコガ 多発に注意 千葉県2025年8月18日
-
【注意報】ネギにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 千葉県2025年8月18日
-
【人事異動】農林水産省(8月18日付)2025年8月18日
-
【人事異動】JA三井リース(9月1日付)2025年8月18日
-
シンとんぼ(155)-改正食料・農業・農村基本法(41)-2025年8月16日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(72)【防除学習帖】第311回2025年8月16日
-
農薬の正しい使い方(45)【今さら聞けない営農情報】第311回2025年8月16日
-
(448)郷愁とノスタルジー【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年8月15日
-
あらゆる暴力の即時停止を 被爆・戦後80年にメッセージ発表 パルシステム連合会2025年8月15日
-
京都府「第3回京のこだわり畜産物レシピコンテスト」開催2025年8月15日
-
「パンのフェス2025」三井アウトレットパーク木更津で9月に開催2025年8月15日
-
機械審査なし「お米番付12回大会」エントリー開始 八代目儀兵衛2025年8月15日
-
東京23区の住民 過去1年間に森林を訪れたのは3人に1人 森林総研2025年8月15日
-
【サステナ防除のすすめ2025】秋冬野菜の病害虫防除 異常気象こそ先手対応を2025年8月14日
-
見なくなった案山子、燕・雀・烏【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第353回2025年8月14日
-
花がよく売れるお盆・彼岸から見えてくる花産業の問題点【花づくりの現場から 宇田明】第66回2025年8月14日
-
渡り鳥「キビタキ」「ノビタキ」越冬地との間の移動経路を明らかに 森林総研2025年8月14日
-
国産・添加物削減・減農薬にこだわり「デポー国領駅前」リニューアルオープン 生活クラブ生協2025年8月14日
-
果実のフードロス削減・農家支援へ「キリン 氷結 mottainai 浜なし」再登場2025年8月14日
-
【役員人事】バイエル(9月1日付)2025年8月14日