11月の野菜生育状況 後半には多くの品目が平年並みの価格に 農水省2023年11月1日
農林水産省は10月31日、東京都中央卸売市場に出荷される11月の野菜の生育状況と価格見通しを主産地等から聞き取り、結果を公表した。11月は、気温の低下や、夏場の産地から秋冬の産地への切替わり等に伴い、出荷量が徐々に回復し、月の後半には価格も平年並みに戻る品目が多くなる見込み。
<今後の生育、出荷および価格見通し>
◎だいこん
北海道産・青森県産の出荷が減少し、千葉県産・神奈川県産中心の出荷へと切り替わる。
千葉県産の生育は順調。神奈川県産は9月中旬以降の干ばつの影響によりは種が遅れ、生育が遅延傾向であり、11月前半までは出荷数量は平年を下回る見込み。青森県産の出荷数量の減少も早く、全体として、11月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。また、11月後半は出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎にんじん
北海道産中心の出荷から、千葉県産中心の出荷へと切り替わる。
千葉県産の生育は順調。北海道産は8月から9月にかけての高温等の影響により残量が少なく、出荷数量は平年を下回る見込み。全体として、11月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎はくさい
長野県産の出荷が減少し、茨城県産中心の出荷へと切り替わる。
茨城県産は9月の高温の影響によりは種が遅れ、生育が遅延傾向で、11月前半までは出荷数量は平年を下回る見込み。全体として、11月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。また、11月後半は出荷数量・価格ともに平年並みとなる見込み。
◎キャベツ
群馬県産の出荷が減少し、千葉県産・茨城県産中心の出荷へと切り替わる。
茨城県産は9月の高温の影響によりは種が遅れ、生育が遅延傾向で、11月前半までは出荷数量は平年を下回る見込み。他主産地の生育は順調。全体として、11月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。また、11月後半は出荷数量・価格ともに平年並みとなる見込み。
◎ほうれんそう
主産県において生育は順調。11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
北海道産・青森県産の出荷が減少し、茨城県産・千葉県産の出荷が増加する。
主産地において、8月から9月にかけての高温や干ばつの影響により生育の遅延や細物傾向が見られ、出荷数量は平年を下回って推移する見込み。全体として、11月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎レタス
長野県産の出荷が減少し、茨城県産中心の出荷へ切り替わる。
茨城県産の生育は順調。長崎県産は9月以降の干ばつの影響により、生育が遅延傾向にあるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎きゅうり
福島県産の出荷が減少し、群馬県産・埼玉県産に加え、宮崎県産の出荷が増加する。
主産県で生育は順調で、11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎なす
群馬県産・栃木県産の出荷量が減少し、高知県産・福岡県産中心の出荷に切り替わる。
主産県において生育は順調で、11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎トマト
北海道産・福島県産の出荷が減少し、熊本県産・千葉県産・愛知県産中心の出荷に切り替わる。
8月から9月にかけての高温等の影響により、千葉県産は小玉傾向に加えて前倒しの出荷となっており、愛知県産は歩留まりの低下が見られ、11月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。一方、熊本県産の生育は順調で、11月中旬以降出荷が増加する見込み。全体として、11月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。また、11月後半は出荷数量・価格ともに平年並みとなる見込み。
◎ピーマン
茨城県産に加え、宮崎県産・高知県産の出荷が増加する。
茨城県産は、8月から9月にかけての高温の影響による樹勢の低下に加え、10月上中旬の低温により生育が遅延傾向にあり、11月前半までは出荷数量は平年を下回る見込み。他主産地の生育は順調。全体として、11月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。11月後半は出荷数量・価格ともに平年並みとなる見込み。
◎ばれいしょ
北海道産は収穫及び貯蔵が完了。11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎さといも
主産県の一部において8月の干ばつの影響により小玉傾向が見られるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎たまねぎ
北海道産は8月から9月にかけての高温の影響により歩留まりの低下に加え、小玉傾向となっている。全体として、11月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
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