茨城県土浦市と愛知県西尾市の歴史的風致維持向上計画を認定 農水省など2023年12月18日
農林水産省、文部科学省と国土交通省は、「歴史まちづくり法」に基づき、茨城県土浦市と愛知県西尾市の歴史的風致維持向上計画(通称:歴史まちづくり計画)を12月19日付で認定する。
歴史まちづくり法では、全国各地にある、城や神社仏閣とその周辺の町家や武家屋敷などから成る市街地や、祭礼行事、民俗芸能、昔ながらの生業など人々の伝統的な営みや活動が一体となって、地域の個性となっている歴史的な情緒や風情を醸し出すまちを「歴史的風致」として地域固有の資産であると捉え、地域の活性化や歴史・伝統文化の保存・継承を支援している。
今回の認定により、全国の認定都市数は93市町となる。
<歴史まちづくり計画の概要>
■茨城県土浦市
土浦市には、重要文化財「旧茨城県立土浦中学校本館」や、史跡である「上高津貝塚」があり、中心市街地には土浦城址(亀城公園)が位置している。同市の歴史的風致として、テーマを「霞ケ浦と共に生きる人々のくらし」、「霞ケ浦と筑波山に育まれた信仰と祭り」、「受け継がれる湖畔の城下町の伝統」、「郷土から天文まで、教育先進地のまなざし」、「水郷の遊覧都市と海軍航空隊の記憶」の5つを挙げ、それぞれのテーマに沿った10の歴史的風致を設定。同計画では、市内に残る歴史的な建造物の保存・活用に関する事業や、歴史や伝統文化を反映した活動の承継に関する事業、歴史的風致を活用した交流人口の拡大に関する事業、歴史的な建造物等の周遊環境の整備に関する事業等を位置づけ、歴史的風致の維持及び向上を図る。
■愛知県西尾市
重要文化財「久麻久神社本殿」がある久麻久神社の例大祭で披露される神楽・獅子舞、愛知県指定有形文化財「実相寺釈迦堂」で開催される「西野町のお釈迦さん(実相寺の花まつり)」、紅樹院で開催される「茶祖奉告祭」、鳥羽神明社の重要無形民俗文化財「鳥羽の火祭り」をはじめとした海に関わる信仰と祭り等、地域特有の歴史的風致が形成されている。
同計画では、歴史的建造物の保存・活用の推進に関する事業、歴史的建造物の周辺環境の保全と向上に関する事業、歴史や伝統を反映した人々の活動の継承と活性化に関する事業、歴史的風致を活かした観光振興・地域活性化に関する事業を位置付け、個性と魅力ある都市の形成に向け、歴史的風致の維持及び向上を図ることを目的としている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日