2月の野菜生育状況 ねぎ、ばれいしょがお買い得 農水省2024年2月1日
農林水産省は1月31日、東京都中央卸売市場に出荷される2月の野菜の生育状況と価格見通しを主産地等から聞き取り、結果を公表した。2月は、ねぎ、ばれいしょの価格が平年を下回る見込み。一方、はくさい、キャベツ、たまねぎは平年を上回って推移すると見込まれる。
<今後の生育、出荷および価格見通し>
◎だいこん
神奈川県産、千葉県産ともに11月下旬以降の気温高や適度な降雨により生育が前進。作型の切り替わりによる一時的な出荷数量の減少が発生する可能性はあるが、全体として、2月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎にんじん
主産県で生育は順調。2月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎はくさい
茨城県産に加え、群馬県産の出荷が増加。群馬県産の生育は順調。茨城県産は11月以降の気温高により生育が前進しており、2月中に作型の切り替わりを迎えるため、2月の出荷数量は平年を下回る見込み。全体として、2月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。
◎キャベツ
愛知県産の生育は順調。千葉県産は11月以降の気温高により生育が前進しており、2月中に作型の切り替わりを迎えるため、2月の出荷数量は平年を下回る見込み。全体として、2月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。
◎ほうれんそう
主産県で生育は順調。2月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
茨城県産の生育は順調。千葉県産・埼玉県産は8月から9月にかけての高温や干ばつにより生育が停滞したことから後ろ倒しの出荷となっており、2月の出荷数量は平年を上回る見込み。全体として、2月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。
◎レタス
静岡県産・長崎県産に加え、茨城県産の出荷が増加する。静岡県産・茨城県産は12月中旬以降の気温高により生育が前進。静岡県産は切りあがりが早まり、2月の出荷数量は平年を下回る一方、茨城県産は前倒しの出荷となり、2月の出荷数量は平年を上回る見込み。長崎県産の生育は順調。全体として、2月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎きゅうり
主産県において生育は順調。2月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎なす
主産県で生育は順調。2月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎トマト
栃木県産の生育は順調。熊本県産・愛知県産は12月中下旬の気温高で生育が急激に進んだため、なり疲れにより一部着果不良が見られるが、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、2月の出荷数量・価格は平年並みの見込み。
◎ピーマン
主産県で生育は順調。2月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
長崎県産の出荷が減少し、北海道産・鹿児島県産中心の出荷に切り替わる。北海道産は4月~7月天候が安定していたため、玉付が良く(収穫及び貯蔵は完了)、2月の出荷数量は平年を上回る見込み。鹿児島県産は一部産地において11月以降の干ばつにより生育が遅延しているものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、2月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。
◎さといも
埼玉県産・愛媛県産において8月~9月の高温・干ばつの影響により小玉傾向が見られるが、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、2月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎たまねぎ
北海道産に加え、静岡県産の出荷が増加する。静岡県産の生育は順調。北海道産は収穫及び貯蔵が完了しており、8月から9月にかけての高温・干ばつの影響により歩留まりの低下に加え、小玉傾向となっている。全体として、2月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
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