5月の野菜生育状況 ばれいしょがお買い得 農水省2024年5月7日
農林水産省は4月30日、東京都中央卸売市場に出荷される5月の野菜の生育状況と価格見通しを主産地等から聞き取り、結果を公表した。5月は、ばれいしょがお買い得の見込み。3月、4月は高値傾向の野菜が多くなっていたが、出荷が安定し、価格が落ち着く野菜が増える見込まれる。
<今後の生育、出荷および価格見通し>
◎だいこん
主産県の生育は順調。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎にんじん
徳島県産に加え、千葉県産の出荷が増加する。
徳島県産は2月下旬から3月にかけての低温により細物傾向で、平年を下回る出荷数量となる見込み。千葉県産の生育は概ね順調。5月中旬に出荷数量が増加する見込み。
全体として、5月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。5月後半は出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎はくさい
茨城県産は4月の気温高により生育が前進。5月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移するものの、5月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎キャベツ
主産県で2月下旬から3月にかけての低温により生育が遅延傾向にあったが、足元では出荷数量は回復傾向。生育は順調で、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ほうれんそう
主産県の生育は順調。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
茨城県産の生育は順調。千葉県産は4月の気温高により生育が前進傾向で、5月の出荷数量は平年を上回る見込み。
全体として5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎レタス
茨城県産が減少し、長野県産・群馬県産中心の出荷に切り替わる。
長野県産は降雨、降雪の影響による定植の遅れが発生しているが、4月の気温高により生育は回復傾向で、出荷数量の大幅な減少は見込まれない。他主産県の生育は概ね順調。
全体として、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎きゅうり
主産県で3月以降の低温により生育が停滞したことから後ろ倒しの出荷となっている。
全体として、5月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。5月後半は生育の回復が見込まれるため、出荷数量は平年並みとなり、価格も平年並みで推移する見込み。
◎なす
主産県で生育は順調。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎トマト
熊本県産は3月の低温等の影響により、着果不良に加え、小玉傾向。5月前半までは出荷数量は平年を下回る見込み。他主産県の生育は順調。
全体として、5月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、5月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ピーマン
茨城県産の生育は順調で、出荷数量は平年並みとなる見込み。宮崎県産・高知県産は3月から4月にかけての低温等の影響により、出荷数量は平年を下回る見込み。
全体として、5月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、5月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
北海道産の出荷が終了し、鹿児島県産・長崎県産中心の出荷となる。
主産県で、降雨の影響により、後ろ倒しの出荷となるため、5月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移。5月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎さといも
千葉県産・埼玉県産に加え、鹿児島県産の出荷が増加する。
鹿児島県産の生育は順調で、出荷数量は平年並みの見込み。千葉県産・埼玉県産は夏場の高温の影響により歩留まりの低下に加え、小玉傾向となっており(収穫及び貯蔵が完了)、5月の出荷数量は平年を下回る見込み。
全体として、5月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎たまねぎ
北海道産・佐賀県産に加え、兵庫県産の出荷が増加する。
北海道産は8月から9月にかけての高温・干ばつの影響により歩留まりの低下に加え、小玉傾向で(収穫及び貯蔵は完了)、5月の出荷数量は平年を下回る見込み。他主産県の生育は概ね順調。
全体として、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ブロッコリー
香川県産・熊本県産・長崎県産・埼玉県産中心の出荷。
主産県の生育は順調で、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
重要な記事
最新の記事
-
農畜産物を「交渉カード」にするな トランプ関税でJA茨城県中央会 森山自民幹事長に緊急要望2025年5月10日
-
米など「重要5品目」守り抜く トランプ関税交渉で森山自民幹事長 茨城で表明2025年5月10日
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日