奥能登豪雨 1724箇所被害 冠水950ha 農業に深刻な被害 石川県2024年10月7日
9月21日から能登半島を襲った令和6年奥能登豪雨で950haの農地が冠水したなどの被害が出ている。
県の農林水産部によると10月4日15時現在で農地の法面崩壊や土砂流入など輪島市、珠洲市、能登町を中心に841か所、水路の破損や土砂堆積など564か所で農業関連被害は1724か所に及んでいる。
農地の冠水は約950haで発生している。このうち土砂と流木が堆積しているのは約400haとなっている。
県はこの約400haを①河川氾濫で区画形状が変化するなど大規模な被害が出ている農地、②畦畔は残っているが土砂や流木が大量に堆積している農地、③土砂が薄く堆積し流木が散乱している農地の3つに分類した。
県は7日の週から農地周辺の水路などの土砂の堆積状況をふまえて、市町やJA、工事関係者などとどう復旧するかを検討していくという。
冠水した農地では約150haで農作物の被害が出ている。
10月4日の県の災害対策本部員会議で馳浩知事は「来春、少しでも多くの農地で耕作ができるよう春までに復旧が見込める農地や水路などを整理した。一日も早く応急工事に着手したい」などと述べた。
今回の豪雨による被害で14人の死者が確認されているほか、安否不明者が輪島市で1人となっている。住宅の被害は調査中だが、調査対象となるのは輪島市で2000棟、珠洲市で1200棟などとなっている。
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