コスト考慮した食品取引 地方農政局が監視 農水省2024年12月9日
農林水産省は合理的な費用を考慮した価格形成に向けて取引実態を調査、把握する体制整備を行う。地方農政局による監視などを行う。
コストを考慮した食品の取引に向けて売り手は生産や製造に必要なコストを把握して、買い手に対して見える化し説明する。それに基づいて買い手はコストを考慮し、双方合意のもと当事者間で価格を決定する。
価格は需給と品質を基本として決まるが、コストが上昇すればそれを考慮した価格改定等を検討するというのが、現在検討されているコストを考慮した食品取引の仕組みだ。
農水省は体制整備の一環として本省と地方農政局に価格にコストが考慮される実効性を担保するための専門的知識を持つ職員の配置を検討する。
地方農政局も含めてコストが考慮されているかを監視する。
そのほか、値上げ交渉が拒否されるなど取引の実態調査、確認調査と注意喚起を実施する。また、食品等流通法に基づく「食品等流通調査」や、現行の「取引適正化ガイドライン」に基づく働きかけも実施する。
農水省は来年度予算で国民理解の醸成のための広報の強化や、品目別のコストの把握のために予算を要求している。
広報では各段階別の価格形成の実態やそのコストがどう負担されているかを情報発信するほか、価格形成の仕組みについての説明、食品小売事業者へのアプローチも強化する。
品目別のコストについては、対象とする品目、流通ルート、業態等を拡大する。また、コスト指標の活用に向けた課題と、価格決定の取引方法について各段階の関係者で検証する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日