米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
江藤拓農相は2月21日の閣議後会見で1月の相対取引価格が過去最高の60kg2万5927円となったことについて「流通の目詰まりが起こっていることの証左だと受け止めている」として、総量として「足りないという認識は持っていない」と述べた。
24年産米は前年産より18万t多い679万tの生産量だが、大手の集荷業者の集荷数量が前年より21万t減少している。
そのうえで江藤農相は「取引の多様化もあって(米が)ビジネスベースに乗ってこない」と指摘し、相対取引価格の高騰は「目詰まりが起こっていることの証左」と指摘した。
一方、「米自体は間違いなくある」として、農水省として小規模な事業者などにも調査して米の在庫量を把握する努力をしているとした。
政府備蓄米の売り渡しでは精米販売することを条件とした。「精米すればスタック(滞留)することは不可能」と指摘し、米の目詰まりが解消されていくことを期待した。
一部では米の生産量そのものが不足しているのではないかとの声もあるが、江藤農相は「総量として足りないという認識は持っていない」と強調した。
25年産の主食用生産量については「需要と供給のバランスを見ながら生産者が自主的に判断するもの」と述べた。農水省の取りまとめによると主産県の協議会が作付け増加を決定しており、24年産に比べて現時点で合計で4万haの作付け増の見込みとなっている。
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