農業 5年で構造転換 基本計画閣議決定2025年4月11日
政府は4月11日、改正基本法に基づく初の食料・農業・農村基本計画を閣議決定した。
江藤農相は談話を発表、そのなかで「日本の農政は大転換が求められているとの自覚を持ち、生産基盤の強化、食料自給率・食料自給力の向上を通じ食料安全保障を確保し、これまでの殻を破る大胆な政策転換を行う」と述べている。
基本計画の計画期間は5年。「初動5年で農業の構造転換を集中的に推し進める」としている。
江藤農相は閣議後会見で今後5年間の取り組みについて「427万haの農地をいかに維持するか。111万人の基幹的農業従事者が減るトレンドをいかに緩やかにするか、他産業からの新規就農を進めていくことも大きな課題」だと話した。そのうえでこれらについて目標値やKPIを設定して毎年検証していくのが新基本計画の特徴で「責任感を持って農政を転換しなければならない。国民からすぐに達成できていない、と指摘される。非常に重い計画」として生産基盤の強化に取り組むことなどを強調した。
また、米国による関税措置によって2030年までに米の輸出35万tの目標に影響はあるかとの質問には「(目標は)変えるつもりはない。米国だけでなく中東にも米は輸出されている」と指摘した。基本計画では15ha以上の米の経営体が作付面積の5割を占める目標を立て、生産コストは60kg9500円の低コスト生産をめざす。農地の大区画化も進める。そのための十分な予算の確保も必要だ。その一方で多様な担い手の活躍も農村にとっては欠かせない。KPIや目標の達成程度は食農審企画部会で検証される。
江藤農相は目標達成のためには「生産者、食品事業者、消費者など食料システムの関係者・関係団体間の相互理解と連携、協働が重要」と語った。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(154)-改正食料・農業・農村基本法(40)-2025年8月9日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(71)【防除学習帖】第310回2025年8月9日
-
農薬の正しい使い方(44)【今さら聞けない営農情報】第310回2025年8月9日
-
JA全農が千葉県成田市でドローン実演会 KDDIと提携で農業用ドローン活用を加速2025年8月8日
-
【特殊報】トマト立枯病 県内で初めて確認 山口県2025年8月8日
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年8月8日
-
【注意報】ナシにハダニ類 県下全域で多発のおそれ 鳥取県2025年8月8日
-
【注意報】いねに斑点米カメムシ類 全域で多発のおそれ 山形県2025年8月8日
-
農水省幹部 需要見通し誤りを謝罪 自民部会2025年8月8日
-
トランプ関税で支援求める 自民党対策本部でJA全中2025年8月8日
-
(447)孤独担当大臣と「チャッピー」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年8月8日
-
廃棄カキ殻を米・野菜・畜産飼料に再利用 万博で「里海のある未来」PR 瀬戸内かきがらアグリ推進協議会2025年8月8日
-
JAガソリンスタンド給油キャンペーン スマートウォッチや折り畳み自転車が当たる JA全農にいがた2025年8月8日
-
北海道上川の夏の恵み「JAグループかみかわフェア」開催 JA全農2025年8月8日
-
東京農大で「農作業事故体験VR」を活用 学生の安全意識向上と学びを支援 JA共済連2025年8月8日
-
2025年度JA営農指導実践熊本県大会開催 JA熊本中央会2025年8月8日
-
機能強化したピーマン収穫ロボット JA全農いわてに導入 AGRIST2025年8月8日
-
愛知県産メロン501玉 県内の全児童養護施設へ寄贈 JA愛知信連2025年8月8日
-
スマート農業体験イベントを開催 「農業WEEK」と連携 スマート農業イノベーション推進会議2025年8月8日
-
新米シーズンに向け新デザイン米袋3種を発売 アサヒパック2025年8月8日